精進の煮物、ロールドオート来る、カニの思い出


いつものように早起きして、今日は朝から料理。干し椎茸と高野豆腐をぬるま湯で戻し、鰹節を削る準備。

おっと、その前に昆布を水につけておく。今日はyuiさんの命日なので仏前に供える精進の煮物をつくっておくのだ。

鰹節は動物質だけど、煮物にこれは外せないな。

削っているとその音・振動でドリーが2階に駆け上がってくるのだが、先ほど外に出て行ったので、心ゆくまで鰹節削りに没頭できる。

鰹節削りの作業はなかなか精妙で、その日の湿度や温度、そして気分によって具合が変わってくるのである。なにしろ鉋(かんな)という道具が、大変デリケートな道具で、刃の研ぎから台の調整まで一筋縄ではいかない。

さあ本格的に出汁をとってやる・・と意気混んで道具を揃えたものの、挫折する主婦が多いというのもうなづける。

左が昆布と鰹節を合わせた出汁。日本料理の基本になるものだ。左上の小さなボールが干し椎茸の戻し汁だ。これも合わせてしまおう。

そこに日本酒と薄口醤油。今回はみりんも砂糖も使わない。

味が決まったところで煮物の鍋に入れる。

ビタ鍋で蓋をして2〜30分。

このまま冷まし、味を含ませて完成。

昼はライオン通りの「都由」で鍋焼きうどんをごちそうになり、その後喫茶店でお茶をしてからお墓へ。途中雨が降り、今日は屋島がかすんで見えた。

アトリエへ戻り歓談したあと、夕飯はお寿司をごちそうになる。アルコールこそなかったが、普通の食生活に戻った1日(笑)。うどん食べたの何日ぶりかな?

午後「もやし研究会」から注文しておいた食材が届く。家に戻ってさっそく段ボールを開ける。主に豆類などの乾物だが、いちばん欲しかったのは「ロールドオート」である。

オーツ麦を蒸してから平たくしたもので、おかゆのようにして食べてもいいし、ご飯に混ぜて炊き込んでもいい。また、パンケーキの小麦の中に混ぜても美味しい。全粒粉穀類はなかなか摂りにくいものだが、ロールドオートはすぐに煮えてくせがないので非常に便利な常備穀類である。

もやし研究会は品質の良い豆類が豊富で、東京時代からいろいろ買っていたことがある。とくにロールドオートよく食べていたので懐かしい。丸元淑生の理念が反映されている会社で、ざる栽培のもやしセットの販売ほか、オーガニックな乾物やサプリメントなどを扱っている。販売ページだけでなく過去の丸元淑生のエッセイも読める。

もやし研究会

ところでyuiさんが生きていた時代、とくにご実家にお世話になっていた時期にご両親をお連れして島根までカニを食べに行っていたことがある。しかし島根までの日帰りはけっこうハードなので「今年はアトリエでカニ料理しよう」ということになった。

まる4年が経って、ちょうど命日に向けてのように断捨離で家の中がキレイになり、キッチンもすっきりした。大きめの瀬戸内ワタリガニが旬の秋に、ぜひ!


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