机まわり断捨離、丸元本到着、ゴボウの味


まだある【断捨離】ポイント。いまアイランドテーブルの脇でパソコンを叩くことが多いのだけど、目の前にyuiさんの机がある。彼女が亡くなってからというもの、ここには主に事務系等の書類が山積みされたまま放置。来客のときは布をかぶせて散乱状況を隠蔽していた(笑)。

机の下には使わないバッグ(全捨離・開運思想ではバッグの床置きはよくない)、yuiさんの裁縫道具やら布地・毛糸玉(彼女は布ものが趣味で左のソーイングテーブルは僕が自作したもの)。そして棚のに横差しに詰め込まれた買い物袋のコレクションなどなどがはちきれんばかりに・・・。

小洒落たデザインの買い物袋が捨てがたいのはワカル。人に物をあげる時にも便利なのだが、これ習慣的に溜め込んでしまうと醜い。なにしろ「古紙は邪気を吸う」のだ。

とにかく必要書類以外はばっさばっさとゴミ袋へ。買い物袋も全部ごっそり捨てた。ミシンはとりあえずソーイングテーブルの下へ。まだ不要なものがかなり詰め込まれているサイド棚や「無印良品」机の引き出しには、文具好きでもあったyuiさんの、これまたコレクションがごっそり入っている・・・。まあこの整理は後の課題としよう。

机の天端の軸線が見えたのは久しぶり。そして椅子が入るように元に戻った。こうして広くなると僕の仕事にも使えそうである。

今日はAmazonから『丸元淑生のシンプル料理』が届く。この本、山暮らし時代から図書館でちょくちょく借りて読んでいた。1993年発行の絶版本だからもちろん中古品だが、当時の定価2,000円のオールカラー160ページ、210×270という大型本である。

当時、丸元淑生は都内のマンションから大磯の一軒家に引越して、日本版フィッシュ・ベジタリアンの料理を確立しはじめた時であった。世界中の名著といわれるレシピ本の紹介や、パリで本物のポーチドフィッシュを探して一流レストランを食べ歩いたエピソードなどが挟まれ興味深い。

やがて同じ講談社から出る『丸元淑生のからだにやさしい料理ブック』全4冊シリーズにつながる重要な料理本といえ、これまでのシステム料理学と多彩なスープ料理、そしてビタクラフト鍋とのタイアップ記事なども盛り込まれて読み応えのある一冊になっている。

なかでも鰹節削りと日本の出汁文化再生への訴えは鬼気迫るものがある。そもそも丸元淑生の料理本デビュー作『システム料理学』からして鰹節へのこだわりはすごいのだが、この本では昆布・鰹節・酒・醤油という基本の出汁は「日本の食文化の花ひらいた一頂点」であり「その味は鰹節を削らねば継承できない」とさらに力説する。

そして鰹節削りの文化がなくなったのは、「それを料理から追放した女たちのせいではなく、鉋(かんな)の研ぎや台の調整ができなくなった男たちのせいなのだ」と書くのであった。だから男たちよ、木工をやるべきなのだ(笑)。拙著『国産材でつくるインパクトドライバー木工』のなかに鉋の研ぎが詳しく解説されていますぞ(宣伝w)。

昼は軽く。一昨日の残りご飯を冬瓜のスープでさっと煮込んで。ナスと人参のぬか漬け。この白磁は100円ショップじゃなくて・・・

料理家「栗原はるみ」プロデュースの生活雑貨ブランド「share with Kurihara harumi」のものである。このショップ、高松商店街「丸亀町グリーン」のビルにあったのだが、残念ながら今年1月に閉店になった。

夜はご飯を炊いて味噌汁に中華炒めで。ジノリ、中華にも合いますね♬

断油中だがオリーブオイルを少しだけ使った。イカとタマネギと畑のツルムラサキをオイスターソースで炒めたもの。舌が鋭敏になったせいか李錦記のオイスターソースがベタ甘に感じられる(市販の牡蠣油にはたいてい砂糖と化学調味料が混入されている)。味付けは塩と醤油で良かったかも?

味噌汁は昆布と雑節の濃い出しで、ワカメ・豆腐・ネギ・ゴボウの具材で。

このゴボウが三豊市高瀬町の「玉尾農園」のものなのだがアクがなくて、ほんのり甘く美味しい。

なんでも~有機栽培や農薬を使わない栽培にこだわる農家の直営店~「さぬきこだわり市」というのがあるらしく、以前はまんのう町にあったものが2018年に三豊市高瀬町に移転(三豊市HPより)。無農薬栽培などをランク付けで表示しているそうだ。「玉尾農園」のゴボウは【C】表示があったので低農薬野菜ということだ(このゴボウは「ちろりん村」で購入)。

もう1店舗、高松市内にある「春日水神市場」。こちらもオーガニック野菜を扱っており、同じような表記がある(しかしいずれにしても有機肥料は使われているだろうからその内容物の是非は?という疑問は残る)。

香川に越して来て、僕も沿岸の魚に恵まれる境遇を得た。道具も少しずつ揃えなおし、フィッシュ・ベジタリアンの体制が整い始めた。来シーズンは畑を再開すべく、在来種のタネなどを準備中である。


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