ここ数日でイチジクが急に熟し始めて、本日初収穫。すでに熟しきってアリなどの昆虫が集まっていたり、爛れて落ちそうになっていることも何個か。しかしこのイチジク、アトリエを設計しているとき工務店の社長から鉛筆ほどの挿し木をもらってから栽培し始めたものなのだ。アーケード街ビルの屋上で水やり1年、そして移植後5年でここまで収穫できるほど育つとは・・・驚きである。
今年は全体にサイズも大きい。今日の収穫分を腐らせずに一人で食べきるのはとても無理なので、午前中は仕事をしながら干しイチジクを作り、午後からyuiさんのご実家におすそ分けに行った。
畑はグラスジェムコーンもなんとかできた。しかし小さくて実の入りは悪い。が、やはり見ていて楽しいね。これは硬粒種で普通のトウモロコシとは食感がぜんぜんちがうのだが、これはこれで好きだ。
日本で干しイチジクを作るのは難しい。湿気が多いのでどうしてもカビてしまうのだが、ネットで調べるとオーブンで一度加熱してから干すというやり方があったので3個ばかり実験してみることに。
1個を4つ割りと6つ割りにして、ステン皿にクッキングシートを敷いてその上に並べ、120度にセット。
これで1時間と書いてあったが、このオーブントースターはタイマー15分が最長なので4回に分ける。途中、開けるたびに風を送ってみる。
3回目。かなり水分が出て皿にたまった。まだブヨブヨなので、
4回目の15分は皿とペーパーを新しくして載せ替える。
たまった液はイチジクのシロップだ。濃厚に甘くて美味しい。
久しぶりに登場した干物ネット。結果、上の方は乾いていくが皮側がずっとべとついているので、途中でひっくり返す。夕刻まで干してもまだ水分は残っている。一つ食べてみたが味はちょっとジョボい。中近東で作られている市販の干しイチジクとは程遠いな。
やっぱり丸のまま干しきらないとあの味は出ないのだろう。それには日照だけでなく乾燥風が必要なのだ。なんせ高松のこの季節、湿度は60~70%ですからw。夜は家に入れて、明日また干してみる。
朝飯は抜きで水とエゴマ油を小さじ1杯。昼はワカメと豆腐の味噌汁だけ作って昨日の残り物で。
断油生活を始めると調理時間が減り、洗い物もラクになる。買い物量も激減(笑)。
買い物がないので夕刻は散歩に出てみた。家の前の遍路道から海の方へ。いつもは車で通りすぎてしまう道からこんな(ちょっとピラミダルな)山容で勝賀山が見えることにあらためて気づく。半月が空に冴え冴えする頃、戻ると玄関にバロンが待っていた。下屋の前で餌と水を与えた。
しかし高松の夕刻はまだまだ暑い・・・。アトリエに戻る頃汗がにじんでいて、ドアを開けるとかけっぱなしのクーラーがありがたい。
夜はまた残り物をベースに、小イワシの煮物を大根おろしの上へ。スダチは味噌汁にものせて。必然的に少食になっていくので、煮物とおひたしのストックはなかなか減らない(5日くらいは保存が効く)。
ご飯にはゴマと梅干し。イワシにはスダチ、ショウガ、ここに醤油をたらす。これ、なかなか旨いです♬
煮物のベースは昆布と雑節の出汁。今回は干し椎茸の戻し汁もプラス。味付けは醤油と日本酒だけ。おひたしはこの「基本の出し汁」にたっぷりひたして保存する。ここで化学調味料入りの「出汁の素」なんか使ったらぶち壊しですぞ(笑)。
断油はファスティング(少食や断食)とセットで行うとまた効果的。空腹感を増してから食べると、菜食の繊細な味が際立つからだ。味噌汁のなかのスダチの味わいが染み入るように入ってくる。
ところでiPad Pro導入後Kindleを頻繁に使い始めた。Amazonで電子書籍を購入するとすぐにダウンロードが開始され、購入後5分もしないうとに読み始めることができる。それが旧iPad miniでもiPhoneでも読めるのがまた便利だ。
本棚にこれ以上本を増やしたくないので今後も電子書籍増えそう。iPad Proで「いつでもどこでも仕事ができる」電子書籍の「いつでもどこでもKindleの本棚から気軽に読める」だけでなく、仕事資料としての自分のライブラリーを持ち歩けることになる。
イラストレーター・著作家としての今後の仕事を考えてもデジタル化は避けて通れないし、むしろこれからも積極的に使うことになるだろう。今日もお酒はなし(禁酒も3日目!)。さすがに散歩の後のビールが恋しくなったけれどw。