精進料理と墓参り


朝からお供えにもする煮物づくり。ごぼう、レンコン、人参、ブナシメジ、こんにゃく、油揚げ、高野豆腐、それに穴の空いていない細い竹輪のような練り物を見つけたのでそれも。写真はお客様にお出ししたり、お持ち帰りに差し上げての残り。この4倍量は作ったかも?

毎度お客様は絶賛して食べてくれるけれど、作り方のコツはとにかく出汁をけちらず入念に、そして材料の下ごしらえ、落し蓋で煮含める。出汁は天然の羅臼昆布に本枯れ節の削りたてをたっぷり用いる。味付けは酒と薄口醤油を主に、煮含めながらわずかにみりん、砂糖、塩で味を整える。こんにゃくの下茹で、油揚げの油抜き、ごぼうのさらし、お湯で戻した高野豆腐をよく絞って。

昆布は高松三越で、本枯れ節は高松市内の乾物屋「丸一」で購入している

最高級の出汁をベースに、きのこと油揚げと練り物の旨味が加わり、砂糖やみりんを控えることで素材の甘み旨味が際立つ。食感もそれぞれちがうので食べていて楽しいのである。これは冷めても美味しく、冷蔵庫で数日持つが、美味しいのですぐになくなってしまうこと必定である(笑)。

木の落し蓋大中小三種。だんだん醤油色に染まってくる

霜降り牛や大トロまぐろでお盆を飾るよりも、このような精進に手間をかけることを僕は好む。仏様だってその方が喜んでくださるだろう。そして今年の取材先で入手したとっておきの器に茶菓子を盛る♬

お経を唱えてひと段落したら皆でお墓へ参る。縁石内の水はけがイマイチ悪くて白石にコケ汚れがつき始めた。解決策を思いついたのでいずれ加工して石も掃除するつもり。

帰りにお寿司をご馳走になる。

来月で丸4年になるのか・・・早いもんだな。


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