昼飯、徳島へラーメンを食べに行く。「王王軒」。むかし車お遍路で回っていたときに寄った店。茶系、濃厚、ドロっとした獣臭いタイプ。この辺りは吉野川の河口に近い低湿地で、昔は藍の栽培が盛んな所だった。
このワイルドな徳島ラーメンが突然恋しくなって・・・。
その佇まいとは裏腹に食券制なのであった。おすすめは「支那そば肉卵入り」である。
もちろんライス小もつける(徳島では「めし」と表記します)。
スープはド豚骨に+醤油なのだが、同じ組み合わせの横浜家系とはまったく異質と言ってよい。チャーシューではなくバラ肉を甘辛く煮たものが乗ってくる。これに生卵だから、ようするに豚すきみたいになる。当然ご飯が要るわけでw。
家系は中太麺だが、徳島は細麺である。とはいえ博多ラーメンほどではない。
王王軒、やっぱり濃かったw。スープを飲み干したら最後にザラっとした骨粉のようなものが残る。久留米〜大牟田〜熊本あたりの濃厚とんこつとおんなじだ。
増水した吉野川に降りてみる。
第十堰の石畳。青石である。「大地の再生」的には空気通しのよいすばらしいものである。
かつてこれを壊して下流に近代土木の「可動堰」を作る話が持ち上がったのだが、大きな市民運動・反対運動がおきて、第十堰は守られた。
この辺もお遍路のお寺が多い、懐かしいな・・・。