琵琶湖・川端のある古民家で、薪火ワークショップ


先日、今森光彦さんの琵琶湖をテーマにした映像作品を見た。4K動画で編集されたおもに琵琶湖の魚類を撮ったものだ。ナマズが産卵のために田んぼに入ってきたり、モロコがヤナギの根元に産卵する生態、ビワマスが産卵のため川を遡上する姿、小アユを狙うダイサギ、トビ、カワセミなどが、緻密な映像で見事にとらえられ、久しぶりにテレビの前に釘付けになり、手帳にメモを取りながら見てしまった。

NHKBSプレミアム「ワイルドライフ/今森光彦とめぐる琵琶湖 巨大水系に命あふれる」

昨年、湖西にある今森さんのフィールドを訪れる機会を得て、いろいろお話をうかがったのだが、琵琶湖の魚の話題で「地元の人は意外とビワマスは食べてないんだよね・・・」と言っていたそのわけが、今回の作品を見てなるほどと理解できた。

ビワマスは琵琶湖の中層から深底部に棲んでおり、琵琶湖固有種であるアナンデールヨコエビなどを食べている。漁師が捕らえるのは産卵で川へ遡上するときしかチャンスはないが、産卵魚は脂が抜けて美味しくない。

琵琶湖に他に美味しい魚はいくらでもいる。しかし、船で沖に出てムーチング(泳がせ釣り)という手法で深部をルアーで探れば、脂の乗った時期のビワマスは釣ることができる。それは近代の進化したエンジン機器や釣り具があればこそなのだ。

僕は若い頃、日光の中禅寺湖でムーチングでサクラマス(ホンマス)を釣って食べたことがある。大学時代から東北や北海道の山岳渓流で野生のサケマス類を釣っていろいろ食べた経験があるのだが、このサクラマスの旨さには心底驚いた。その中禅寺湖のサクラマスは、琵琶湖から持ち込まれたビワマスがルーツなのだ。

このところ琵琶湖周辺に何度も呼ばれている。東近江在住の「大地の再生」仲間、やっちゃんのプロデュースで昨年夏は愛知川でキャンプしたり、そこで出会った読者の方に古民家の囲炉裏再生を持ちかけられたりと、不思議な縁が続いている。

焚き火ぐらしキャンプ@奥永源寺2019.8.19〜21 https://iroridanro.net/?p=44467

さらに湖西エリアの個人邸から囲炉裏暖炉を作りたいという依頼が来て、先々月視察に行った話はブログにも書いた。その彼から囲炉裏暖炉完成までシリーズで大内さん主導のワークショップをやりたいがどうか?・・・と話を持ちかけられた。

ちょうど3/7〜9の3日間、琵琶湖の島と湖東エリアで「大地の再生ライセンス講座」の取材がある。ついでだから翌日10日にプレ・ワークショップということで、彼らと友人たちに薪火使いのイロハを伝授しようか? と申し出たところ、「では子供を主眼にいれた寺子屋風のWS を主催しましょう」と提案があった。

10日は平日なのだけれど、コロナ騒動で学校が休みになっている。集客のあてはあるという。子供は無料だがつき添いの大人からは参加費をきちんと取る。もちろん大人だけの参加もOKだ。

丸一日の昼食付き、周囲の山の薪拾いから始まって、焚き火でできた熾炭を火鉢に移してそこで何か干物など焼いてもいい。奥様の料理がプロ級なので昼食だけでも魅力はある。急ごしらえで心配ではあるが「きちんと有料にするだけの価値が大内さんのWSにはあります」・・・と力強く押してくれたので、よしやろう!という気持ちになった。

▼内容はこんな感じです。

囲炉裏暖炉完成に向けて子供と学ぼう!/大内正伸の「八屋戸寺子屋Vol.1」(仮第)

○第一回 薪火のおこし方、仕舞い方まで(仮第)

薪採取 薪割り 薪の組み方 カマドで火をおこす 熾炭の利用法 火鉢の使い方火鉢で料理する その他 実践と図解で丸一日(食事付き)

日時:3月10日 10:00~17:00

参加費:子供無料(食事代1,000円)、大人全日8,000円(食事代込み)午前中のみ4,000円(食事付き)午後のみ(食事付き5,000円、食事なし4,000円)

場所:大津市八屋戸(K邸/川端のある古民家再生とオーガニックレストラン+囲炉裏暖炉設置準備中)

というわけで、少数精鋭イベントになりますが、ご興味のある方はメール・メッセンジャー他にてご連絡下さいませ。


「琵琶湖・川端のある古民家で、薪火ワークショップ」への3件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください