朝の田んぼ〜ラブファーマーズ1日目


今日は浜松で行われる「ラブファーマーズ・カンファレンス2019」に出発する。矢野さんは今日の13:30から講演と対談。僕は翌9/1の昼から講演とワークショップをやる。昨夜の泊まりは上野原の古民家。寝たのは12時過ぎだが、4時起きして昨日一昨日の打ち合わせ内容をまとめる資料作りにかかる。

昨夜、「明日の出発前に田んぼ回っておきたいんだけど、付き合いますか?」というので、資料を切り上げて早々と事務所前で待ったが、矢野さんはなかなか来ない。手持ち無沙汰に事務所周りを撮影してみる。

歴戦の動工具車。

有機資材のストック。

ドラム缶をつなげた簡易炭焼き窯。

早朝の田んぼはまた素晴らしかった。

水の表情がいい。メダカやゲンゴロウの仲間が楽しそうに泳いでいる。

水中の藻類が、溶存酸素をたくさん作り出している。この水辺の小宇宙を、最大の生き物の揺りかごを、日本はたかだかこの数十年で失ってしまった。それは、少しでも多く収穫したいという人間の欲望のなせる業だった。そのために、どれほどの犠牲を払っただろう・・・そして膨大な美しきものを失ったのだ。

メダカやトノサマガエルが環境省のレッドデーター絶滅危惧種に挙げられるまでになってしまった。これはもうギャグではないのか? この朝の自然農田んぼの散策は、ラブファーマーズのイベント参加の前振りに相応しいものであった。

「いや〜疲れちゃって、起きれなくて・・・」と言い訳しつつ、待ち合わせに遅刻してきた矢野さんは、このパワフルな田んぼからみるみるエネルギーを充填している。日本中の田んぼがこうなったら、どんなにすばらしいだろう!

車2台で浜松へ出発。新東名の山を切り裂く風景は心が痛む。しかも、静岡は人工林が多い。荒廃した人工林の山を切り刻み、その側面には間伐遅れの線香林が立ち並んだままだ。

会場の浜松市天竜区にある「春野山の村」は、高速を降りてからもけっこうな道のりがあり、天竜川の支流、気田川に沿って上がっていくのだが、この川がひどい濁りだった。前日前々日に大雨が降ったらしいが、しかしいくらなんでもこれはないな・・・。もう、いま全国の川がみなこんな感じなのだ。

会場は大きい。矢野さんの講演は毎年人気らしく、常連の人たちに囲まれていた。

外の出店も面白い。これは車に積み込まれた石窯。

食事の後、夜は焚き火を囲んだ踊りや体育館でのディスカッションがあった。僕は眠くもあり、明日の資料をまとめねばなたないので早々と退散し、宿舎で爆睡した。


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