香川大学の学生プロジェクト「またたび」は香川県の魅力を再発見できるようなバスツアーを、新日本ツーリスト(株)と提携し企画、添乗を行っている。大学の特別授業で僕の講義を聴いたまたたびのメンバーが、次回は焚き火料理をしたり自然のことを考えられるツアーを僕と一緒に企画したい・・・ということで11/17にGomyo倶楽部のフィールドで一般公募の日帰りバスツアーをやることになった。明日はその視察で彼女たちがGomyoで焚き火とピザ窯料理、それにスケッチや竹細工の体験を一緒にやって企画を練ってもらう。
明日はN先生とOさんが助っ人にきて早めに窯の点火やタープや椅子のセッティングをしてくれるのだが、授業のある彼女たちは今日は手伝いに来れないので、料理メニューの準備・道具の用意は僕ひとりでやらねばならない。というわけで、朝から明日のメニューと仕込みで頭がいっぱいだ。
まず竹細工の刃物や鍋類を準備し、車で買い物に出て100円ショップを回ってスケッチ道具の買い出し。そして魚に強いスーパーKで鮮魚を漁る。やや大きめのコウイカ(スミイカ)と小エビが安かったので、それをピザの具にしてみたい。
ついでに自分の夕食用にアナゴも購入w。
サラダやデザートも用意しよう。デザートはちょっと暑くなってきたので「焼きリンゴ」はないな。冷たい果物をと、帰りにまた別のスーパーで物色。熊本産のメロン(肥後グリーン)と小豆島産のスモモ(レッドスター)にした。
家に戻り、とりあえずイカは解体してピチットへ。スミイカの解体はけっこう手間がかかる。しかし近頃スルメイカが全国的に超不漁なので、瀬戸内のスミイカの存在はありがたいのである。
アナゴはぬめりをとってよく水洗いしてやはりピチットへ。スペースが余ったのでぎゅうぎゅう詰めしていたイカのげそをこちらに移動。
小エビはさっと茹でて頭と殻をむいておく。
小エビって頭を取るとほんとに小さくなっちゃうのだ。だから、殻ごと食べるのがいいんだが、ピザだとその舌触りがなぁ・・・。というわけで、夕刻モヒートから純米吟醸に変え、もったいないエビ頭の味噌をちゅうちゅう啜りながら作業します(笑)。
汁物は、前回はすいとんと和風だったので、今回は豆のスープなんかがいいなぁ・・と考えて閃いたのは、ウチの畑で採れた乾燥そら豆である。これを一晩水に戻しておき、野菜とともにスープにしたらどうか? 実は種取り用には収穫が多すぎたので少し食べて消費したいと思っていたのだ。
ネットで調べてみると、メキシコ料理に乾燥そら豆のスープがある。スパイスはコリアンダーシードが合うらしい。あと、自家製のフェンネルシード。これが豆スープに合うのは山暮らしでしこたま実験済みなのだ。
メニューが固まってきたので彼女たちの参考と手伝いのためにも書き出してみる。
鶏ガラは3羽分を購入しておき、明日の朝下茹でして小割りして運び、現地でスープをとる。豆は今晩から水につけて戻して現地で皮むきをやってもらう。そして毎度心配なピザ生地。前回のパンチェロッティの分量の1.2倍量にして合わせてた。といっても卵は1個だが。
パンチェロッティは南イタリアの揚げパン料理で、ピザ生地を使うのだが中に卵と牛乳が入るのだ。これは石田高校の先生が行きつけの店で教わってきたという極秘情報(公開してるけどw)。ナポリのプロレシピでは強力粉と塩しか使わないが、それはそれ、現地の粉と塩と水と酵母は日本のスーパーで手に入るものは似て非なるものである。だからアレンジが必要。何度かGomyoで実験しているが、この生地はまちがいなく美味しかった。
塩とドライイースト、かつ粉と水などの分量は正確に計っておく。
いつもどきどきするのはちゃんと膨らんでくれるか・・・なのである。かといって夜中に膨らんでもらっても困るので、練った状態でボールごと冷蔵しておき、朝取り出して常温で現地まで運ぶのだ。その間に常温に戻りながら、イーストが働いて、ピザを作り始める頃にちょうど1.5倍ほどに膨らんでくれるのが理想なのである。
しかし、気温や湿度は毎回同じではない。パンもそうだけど、毎日作る職人じゃないとこの加減は絶対にわからないと思う。だから、もうこれはきちんと計量してやるだけやって、出たとこ勝負しかない。
今日の昼はうどんの気分じゃなかったので、買い物途中モスバーガーでランチした。モスチーズとオニポテと瀬戸内はっさくジンジャエール(だったかな?)というセットで。
夜まで腹持ち良かったので仕込み準備を終えてから夜のご飯づくり。
アナゴと、イカとコーンのかき揚げでどんぶり。アナゴがふわっとならず硬かったのは、ピチットに入れたせいか? イカとコーンはめちゃうまだったが、アナゴはダメだった。魚介はむずかしい・・・。
ご飯を食べたら眠くなって、残りの準備は明日早起きしてやることに・・・。天気だいじょうぶかな・・・。