肥松、イカとコーンのかき揚げ、藁の弁慶


先日、骨董市でゲットした茶托。質の良い肥松が使われている。肥松(こえまつ)とはアカマツやクロマツの老木の太い枝あるいは根元近くにできるヤニが染みた部位のことで、木目をいかして彫り物や器・お盆など伝統工芸の材料にも使われる。肥松の讃岐一刀彫も有名で、私は修学旅行のときこんぴらさんの土産物屋で福禄寿を買ったことがある。ずっしりとして耐水性があり、防虫効果も高い。昔は火持ちがするので、松明(たいまつ)にも使われたそうだ。

萩焼の器に肥松はよく似合う。萩の風合いがいっそう渋く感じられる。いい器であっても茶托が安っぽいと台無しになる。アトリエではお客様にただのスギの赤み板を正方形に切ったものをよく使っていたけれど、やはり肥松いいものだ。

一昨日ピチットで脱水しておいたスミイカと赤エビをまずは刺身で。ねっとりしてなかなか美味いです♬

そして・・・イカを買ったのはこれがやりたかったのだ。トウモロコシとイカのかき揚げ。京都の居酒屋「櫻バー」で知った逸品。生コーンを使うのがミソ。油は米油の新品を使ったので軽く揚がってすばらしい味わいだった。

夕刻、図書館へ予約した本を取りに行く。

『つくって楽しむ わら工芸2』という本を見つけて何気なくページをめくっていると・・・おお、弁慶があるではないか! 囲炉裏から吊るして焼きがらした魚などを刺して風乾する便利な道具である。工芸的にも実用的にも完成度の高いものだ。今年は囲炉裏を作りたいと思っているので、弁慶のデザインはこれに決めた!


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