今回の最大の樹木が無事に倒れて、持ち上げられようとしている。

最初は2カ所の支点を親のフックだけで吊ってみたが、やはり操作性に難があり・・・
親子で吊ることになった。
根鉢から飛び出した根を切っていく。
これだけ大きいと根巻きも一苦労だ。
今回の装備で運べるぎりぎり限界の大きさのようだった。これ以上の巨大な移送車を使う場合は、事前に許可を取らねばならない。
根鉢を運転席側に付ける。
トラックの運転手が枝の大きさを心配そうに見つめる。

X型の普通の馬ではもたないので角材で積み木を作る。
かなり太い枝が飛び出したままだ。「この枝は切らないと運べませんよ」と運転手。しかし矢野さんはなんとか折り曲げて縛って運ぼうとする。が、バキッと音を立てて折れた!
だが、少しでも形成層がつながっていれば再生の可能性がある。当て木をして割れた露出部に木工用ボンドを塗っておき、乾燥と腐食を防ぐ。
こうして暗くなりかけた頃、ようやくトラックが出発。時刻は18:00を回っていた。
移植現場に回って、仮置きした大木の根鉢にブルーシートをかける。この据付もかなり困難な仕事になるのでは?
途中、今後の出版物の打ち合わせなどを入れ、夜は皆でスーパー銭湯「汗蒸幕(はんじゅんまく)のゆ」に入りに行く。ここは東北で唯一の韓国式サウナがあり、レストランで食事がとれる。僕は海鮮テンジャンチゲ(味噌)のハーフとご飯。
明日は天気が崩れそうだ。まだ現場には3本の木が残っている。