2日は例年通りyuiさんのご実家の墓参りに参加し、ご家族と会食を共にするのが習わし。その後、ご両親を乗せてyuiさんの墓にも参り、アトリエでお茶。そして五色台方面へドライブした。
正月からお墓の写真というのもなんなので、今日は昨年暮れの仙台の牛タンの話を書こう。27日、取材を終えたその夜、ホテルに荷物を置いて真っ先に向かったのは、仙台牛タン発祥の店といわれる「味太助」である。ホテルからけっこう歩くのだが、なにせ食べるならココと決めていたのだ。
仙台は大きな街でアーケードがとても充実している。このアーケードを飾る夏の七夕祭りは東北の一大イベントだ。味太助はそんなアーケードからちょっと脇道にそれた場所にある。
カウンターの中でオヤジさんが炭火で牛タンを焼いてくれる。メニューは
定食1人前
(牛タン3枚、テールスープ、麦めし) 1,800円
定食1.5人前
(牛タン4枚、テールスープ、麦めし) 2,100円
の2種だけ(あとはそれぞれに単品のみ)。
後からテールスープが出てくる。
定食1人前がきた♬
厚切りの牛タンが3枚。付け合わせは野沢菜の浅漬け、そして唐辛子の味噌漬けがアクセントに。かぶりつく。う、ウマイ・・・。ナルホド、これが仙台の牛タンなのか・・・。素材の選択、絶妙な塩加減、そして炭火と相まって、これまでの自分の人生ですっかりご無沙汰していた牛タンの味を堪能した。
そしてテールスープがまた良い。大量に横たわる白ネギの下に・・・
意外やけっこうな量のテール肉が沈んでいる。牛タンとのせめぎ合い的食べ比べが、楽しい♬
野沢菜、そしてこの麦飯がまたなんとも牛タンに合う。定食全体が、いままで味わったことがないような不思議な完成度だった。
舐めるように完食。これは、1.5人前にするべきであった! 付け加えると、ここの生ビールがまたすばらしくいい味だった。創業から2代目の、隅々までの味への心配りが伝わってきた。
「味太助」の初代、故・佐野啓四郎(山形県生まれ)が昭和23年に専門店を開いたのが仙台牛タンの始まり。昭和十年頃、東京修業時代に知り合ったコックに「牛の舌ほどうまいものはない」と言われ、自分で焼いて食べてみたのがきっかけだったという。
アーケードを歩きながらホテルに戻るが、もう一軒行ってみたい居酒屋をチェックしておいたので、行ってみることに。来年の干支はイノシシですが、なぜかアーケードには馬がいました。
(続く)