サケとウグイとオイカワと


今年も北海道の自家塩蔵品の塩鮭を貰った。昨晩は小豆島の豚バラで鍋をした。その残りのスープで味噌汁。しかし、このサケ、絶品である。今年のは脂ののりがいい。

>昨年のサケ|

来客にあわせて床の間の掛け軸を変えることにした。前々からの構想だったのだが、2004年から始めた「むささびタマリンときづきの森のどんぐり展」で描いた魚の絵を飾ってみたいと思っていたのだ。

この展覧会シリーズは、古民家の蔵などを会場に選んでいたのだが、水戸ではなんと鉄骨(床もスチール)という会場になってしまった。とはいえ天井はヒノキ木毛セメントで、空間の完成度は高い。それを逆手にとって、とことんナチュラルをぶつけてみることにした。

役立ったのは地元「西の内和紙」である。飛び込みで社長に展覧会のコンセプトを話したところ、「漉き損じの和紙でよければ無償で提供しましょう」と言ってくれ、その和紙に水戸にまつわる水辺の生き物、トンボと魚をテーマに絵を描いたのである。

『むささびタマリン物語』より

現地では鉄骨のH鋼にクランプで支点を作り、麻紐を接着して描いた和紙をぶら下げた。そのうちの一つ、オイカワとウグイを描いた絵(矢印)を、床の間に飾ってみた。

竹と銅線、タコ糸を使用。表装はなしで。

西の内和紙はコウゾのみを原料として漉くため、強靱で保存性に優れている。個展は東京在住時代に企画され、画材はアクリル絵の具で、水戸の実家に逗留しながら描いた。あれから14年、群馬の山暮らしを経て高松の居候時代を経て、このアトリエに到着したわけだが、和紙も描かれた絵も、まったく疲弊も遜色もない。

表装なしなので、重しに木のクリップに石をぶら下げた。石は高知の桂浜で拾ってきた五色の石。これは青石だ。

明日は直売所で花をみつくろって、床(とこ)の花瓶に活ける。このシリーズ、他にはサケ、セイゴ、カニ、コイ、ウナギなどがあり、トンボも多数ある。いろいろ掛け替えられるので楽しいかも?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください