京都/藤田嗣治展・金地院


始発の新幹線で仙台の現場へ向かう矢野さんを見送った後、しばらくパソコンでブログ記事などを片付けた。大井町駅前の「おふろの王様」は休憩室にカウンター付きの場所があってコンセントも付いており、Wi-Fiもサクサク繋がって快適だった。今日中に高松へ戻る予定だが、真っ直ぐ帰るのももったいないので京都に寄ることに。

先週から始まった「没後50年 藤田嗣治展」を見るにいいタイミングだった。場所は平安神宮近くにある京都国立近代美術館。駅からバスで行く。京都市内のバスは観光ルートのほとんどが一律230円で、600円でバス1日券を買うと均一運賃区間は何度で乗れる(←初めて知った/いつも車なので)。

この建築も楽しみだった。設計は槇文彦。竣工1986年といえばポストモダンもそろそろ終わりの頃か。外観は単純なキューブでおとなしい。コーナーのガラス部が階段になっている。

気品のあるホワイエ。ここでは京都芸大によるコンサートが定期的に開かれているそうだ。

箱が単純なぶん階段にはかなりリキが入っている感じ。ガラス部分はダブルになっていて空気層をとってあるので温室地獄にはならないのかな。

う〜ん、なんか北欧っぽくもあり・・・これが槇さんの味なのか? 実は今まであまり興味が湧かなかった建築家なので、青山のスパイラルも代官山のヒルサイドテラスも入ったことがない。

しかし、藤田の裸体画は凄かった・・・。あとはもうほとんど駄作というか好きになれない絵ばかりだったが。館内の記念撮影場所にはフジタの漫画絵がw。

京都は見るところが多くて京都国立近代美術館までたどり着かず、今回初めて入館したのだが、リチャード・ロングの作品などもあり(96年の展覧会のために直接壁に描かれたもの)。

館内カフェの疎水に面したテラスもなかなかよかった。

天気がよく、京都散歩に最高の日和。美術館を出て南禅寺方面へ歩く。金地院に入ってみる。

茶室「八窓席」の拝観は別料金で時間指定があるというのでその間、水路閣のほうに回ってみる。まだ紅葉には早い。しかし、おかげで人は少なめだ。

茶室「八窓席」はお姉さんの解説付きで案内される。客は私の他にカップルが一組だけ。紅葉の季節にはとんでもないことになるので、こんなに悠長には解説しません・・・とのこと(笑)。

1999年に初めて見て感銘を受けた小堀遠州の茶室や床の間のあしらい。自らのアトリエにもその影響は尾を引いているはず。建設4年目のいま、およそ20年ぶりに茶室を再見して「どう感じるか?」確かめてみたい思いもあり・・・。

やはり良かったね、このスケール感がやっぱり自分のものだ♬

金地院裏側の石組み。不揃いな乱積みだが、植物の根とよく絡んで空気通しが良さそうだ。いい苔も着いている。

道を挟んで反対側の水路沿いのものもいい。まるで沢の自然石のように大きめの根石を飛び石的に据えて、その上に小石の積みが並んでいる。

原広司設計の京都駅に戻る。竣工は1997年、もう建てられて20年が経つ。当時はその外観や巨大さに批判があった(コンペにも問題があったと言われている)。が、いま歩いて空間やデザインを確かめてみると案外しっくり馴染んでいる。外国人観光客も楽しそうにこの斜面を行き来している。最上階にはダイニングバーもあるらしい。次回は駅ナカをもうちょっと散策してみよう。

なんとか窓側の席が取れて新幹線に乗る。が、よく歩いたせいか熟睡してしまい、目がさめると岡山を通過していた! そうか、のぞみだと京都〜岡山は1時間の距離だ・・・どうもまだ西日本電車旅の距離感がつかめていない。最終バスを逃しタクシーで帰宅した私を、「アホだな〜」という眼差しでドリーが迎える。


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