ワカメとアオサ、おすそ分けしたのだけどまだまだある。ワカメはよく洗ってさっと茹でてから風干しに。いやその前に、茹でる前に茎のところを外しておく。ここは乾きづらく塩っぱいのだ。
ハンガーが具合いいいです♬
アオサは水洗いして茹でずにそのまま干す。水切りはサラダスピナーを使用。干すのは干物用の網で。
残った茎の部分は斜めに細く切って、ワカメを茹でた汁を使って火を通す。
やはりさっと緑色に変わるのである。
野草(カラスノエンドウとカワラヨモギ)も入れ、醤油をひとたらししてお澄ましに。
本日の朝食兼昼食。ご飯は三分づき。
さっと茹でたアオサを刻んで納豆にのせてみた。
醤油をかけて混ぜる。なかなかウマイ。
イカナゴの釘煮を頂いた。この時期、関西地方では親戚から送られてくるというのをよく聞く。愛されている季節の逸品なのである。いっしょにショウガが炊かれていた。私もこれは大好きで、甘いのだけど美味しくて、箸が止まらなくる。
そして自家製のぬか漬け。
昼はさっぱり系だったので、夜は最後の味噌だれ・鶏ガラスープを味噌ラーメンで使い切る。バターとコーン、モヤシとひき肉、九条ネギのラー油和え。
そして茹でワカメ♬
楽しいワカメ尽くしであったが、全部干し終えてから気が付いた。
「しまった! 灰干しワカメもやればよかった・・・」
灰のダイオキシン問題などで生産が激減したというが、以前徳島の土産物売り場でそれを見つけてその味に感嘆した覚えがある。灰干しワカメは鳴門や南淡路島のものだが北陸や東北地方でも古くから作られていたという。生のまま灰に付けて干し上げるのが特徴で、中央水産研究所のHP によれば、以下のような利点が生まれる。
1)ワカメに付着した灰自体が水分を吸水するとともに、 灰の粒子によりワカメ葉体の表面積が大きくなり、 水分の蒸発効率が高まる。
2)灰が付着することで葉体どうしがひっつきにくくなり、 風通しが良くなるため、水分の蒸発効率がさらに高まる。
3)灰が付着することで太陽光線を遮断し、 紫外線によるクロロフィルの分解を抑え緑色が長期間保持される。
4)ワカメをアルカリ性にすることで、 葉体の生理活性(酵素作用)を停止させ、 軟化およびクロロフィルの分解を抑えることで歯ごたえが良く、 緑色が長期間保持される。
5)灰に含まれるカルシウムの働きで、ワカメに含まれるアルギン酸が 水に溶けにくいアルギン酸カルシウムになり、葉体の軟化を防ぎ、 葉ごたえが良くなる。
6)加工工程中に加熱処理がないことから、 ワカメ特有の香りが良く保持される。
7)乾燥することで水分活性を低下させるとともに、 アルカリ性にすることで微生物の繁殖やカビの発生を 常温で長期間防ぐことができる。
というわけで、来シーズンはぜひやって食べ比べてみたい。囲炉裏灰には紙ゴミや塗装した木などは使っていないので、その清浄な灰がそのまま使えるからである。
灰干しは、男木でもされていたときいています。すごい文化!理にかなっていますね。私もやってみよう‼勉強になりました。
男木島でも・・・やっぱりね。美味しいんですよ、灰干しは。でも、清浄な灰を使ってくださいね。囲炉裏でティッシュを燃やしたりにタバコの灰なんかを落とす人がいるけど、ウチでは絶対にさせないの。灰って料理に結びつくものだから。紙ゴミは外燃しに使って畑に・・・というふうに、きちんと2分化しておくの。