相変わらず大食漢のバロンだが、普段はカリカリ・・・つまり市販の固形キャットフードを与えている。幼猫の頃はペースト状の餌ばかり与えていたので、はたして固形を食べてくれるか? と心配したのだが、まあまあ安めの値段のものを気に入ってくれたみたいで、ホッとしている。しかし、コヤツはそればかりでは収まらないのだ。
小さい頃から上等なオカズをちょこちょこあげていたせいか、カリカリのほかにな何かサプライズがないと不満そうに訴える。とんだグルメ猫になってしまったのである。魚や鶏肉が安いときに、バロン用に買っておき、それを味付けなしで蒸し器で火を通して、この頃では増量のために野菜やご飯を混ぜてやっていることはすでに書いた。
バロンのすごいところは、そのサプライズを食べてさえ、私が料理しだして台所からいい匂いがするとそわそわし始めることで、それが毎日のよように続くとさすがに頭にきて下屋に放り出すことになる。昨日も夕刻のおやつにおかきを揚げていると、それが始まるのだった。
猫を飼っている人ならわかると思うけど、そんなときはまぶたが下がり気味のこんな目になる。
しかし、さすがにこの寒さに放り出すのはかわいそうだ。実は、今日はいつもとちがうサプライスめしをバロンに用意してあったのだ。この間、イノシシのスペアリブの骨をやったらガシガシ食べていた。また先日、ポエングでくつろいでいると背後でなにやら物音がする。振り返るとダイニングに置きっ放しにしていたアジの干物の食べかす、つまり皿の中の頭と皮をむしゃむしゃ食べているではないか。ダイニングに飛び乗って・・・である。
これはやはり正肉や野菜・穀類だけでなく、内臓・皮・骨・軟骨などを欲しているのだな、と思った。野生の猫類は生き物の全体食をして、そこから栄養素を摂っているからである。そして、そのような部位を食べれば食欲中枢は自然に収まるはずなのである。
そこで、私は豚足大好きなので冷凍の豚足を買って料理してバロンにもあげようと思ったのだが、売り場でブツを見たらそのお姿が生々しくてひるんでしまった(笑)。というわけで類似品として手羽先をw。おかきを揚げた油で素揚げして・・・
ハサミで手羽端(左)を切り、さらに手羽中を中央から半分に切り裂く。
まずは手羽端を与えてみた。ここは人間でも噛んで食べれるほどの軟骨とゼラチン質がたっぷりある。
ひゃあぁぁ食べる食べる!
瞬く間に完食。次いで手羽中の小さい方を。
がっつり食べ始めた。バキバキと骨を噛み砕く音。もう本能むき出しといった感じである。このような大きなものを与えるとき、猫はくわえて後ずさりし、場外で食べる習性がある。だから何も敷かないとスギのフローリングがシミだらけになってしまう。それもあって、これまでこの手の餌をひかえていたこともあったのだが。
結局、骨の中央のところの破片を残しただけで、ほとんど食べてしまったのである。はやりときどきこの手の餌を与えたほうがよさそうだ。軟骨だけでなく骨そのものもミネラル源だが、中の髄にも重要な栄養素がある。
バロンは寒空のなか一晩中帰って来ないときもあれば、この頃は私の仕事机の下にあるオイルヒーターにもたれて眠っていることもよくある。食後の腹のデブリぐあいはすごいけど、遠征から帰ったときはウナギのようになっているときもあるので、まあ彼なりに調整できているのだろう。
毎日がサプライズじゃそれサプライズじゃないんじゃないの? というツッコミは置いといてください(笑)。