バロン、頭が傷だらけ。
頭の後ろにも大傷。でも痛がらないのが幸い。
帰還するとすぐ餌場に直行し、ばくばく食う。
食ったらすぐに寝るのだが、この日はまた外に出してくれと一階の廊下で鳴く。これはまた朝まで帰ってこないパターン。と思ったら、夕刻に帰ってきた。
当然メシ。外泊して長い時間帰ってこないとき、あのバロンがよく餌を食べずに活動できるものだなぁと思う。が、帰ってくるとその空白(空腹)を取り戻すかのように異常に食う。つまり空白期間をしっかり取り戻すのだ。
私が囲炉裏暖炉の前で読書中、座布団の上で私を見ながらじっとして動かなかったが、やがて膝に飛び乗って「グルグル・・・」。
落ち着いたのか、のびのび・・・。
で、この後また外へ出て行った。夜の10時であった。
餌をもしのぐ誘惑が、外にあるらしい。傷だらけになりながらも彼をそこまで駆り立てるものは何なのか?
それが野生なのであり、それが雄猫なのであり、私はそれでいいと思っている。