サンメッセ香川の「第14回カントリーフェスタinかがわ」を見にいく。たくさんのブースで手作り作品の展示・販売がされていて小物やバッグなどが多い。木工作もちらほらあるので観察。
こちらは木の自然の曲がり、不定形を活かした作品。
こちらはキッチリと作り込んだ小物入れなど。レトロ風のガラスをはめ込んで味を出している。
そのほか「丸林さんちの手づくり家具」風というか、カントリー・ペイント調がすごく多い。
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で、結局これを買ってきた(笑)。
前から薪入れのカゴを探していたのだ。竹で作る手もあったが、これはイグサで編まれていて柔らかく動く。
さっそく建築残材の割り薪を入れてみた。なかなか具合が良い(ちなみに割り木の8割はスギ、2割は外材)。建築材なので泥汚れはないし虫はいないので室内に置いてもぜんぜんOKだ。
先日の棚田の田植えのとき竹をもらってきておいたので、ついでに火吹き竹も作っておく。
真ん中の節は鉄棒を刺して抜き、お尻の節にこのように小さな穴を開ける。
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夏の風呂上がり、バルコニーで涼んだ後、暖炉でプチ焚き火。なかなかいいものだ。炎の囲炉裏を経験していないとまず理解や想像ができないかもしれないが・・・。
そのときはむしろ小枝や細割り薪がいいのである。暖をとるためでなく焚き火を愉しむための火なのだから。サッと終わらせることも簡単だし。もちろん、涼しさの中の火の温かさも愉しいのである。
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家づくりしたとき工務店の社長が言っていたが、昔は工事で出た木の端材は「風呂焚き」に持っていく人がいたので残らなかったそうだが、最近はそんな人がほとんどいなくて多くは捨てているんだそうだ。
いっぽう薪ストーブの世界は、寒くないときにわざわざ火を焚くなんて考えられないし、木っ端はファイヤースターターでしかない。それだけ囲炉裏・暖炉は自由で楽しみの幅が広いということでもある。
もうひとつは薪の消費量の差だが、以前こんなツイートを見つけてたいへん印象的であった。
薪ストーブ使ってみて思ったのは、この薪をみんなが確保しなきゃいけない社会って、弱肉強食の社会だなあ、ってことです。電気は薪を確保できない人にも生きて行くチャンスをくれるかもしれない。でも、原発はいやだけど。
私も実際に薪ストーブを使ってみて、この「薪漁り」という体勢になるのがとても嫌だった。薪がお金で買える人や薪が潤沢にある環境にいる人はいいが、普通は薪ストーブ用のワンシーズンの薪を作るのは体力的にも時間的にも大変なことなのである。
もちろん暖炉だって薪を大量消費することはできるのだが、造り方と使い方によっては炎の囲炉裏にかなり近い燃やし方ができる。それも煙突で排煙をしながら、だ。
この囲炉裏暖炉にいま日本の山で溢れているスギ材をドッキングさせると町中や郊外での新しい薪火ライフが見えてこないか?
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私は木工作は(家づくりも壮大な木工作である)つねに廃材にしたときに薪にすることを考える。だからほとんど白木で使うしカントリー調に石油系ペイントでコーティングしたり彩色するということはしない。
そして最後の灰は畑に行って植物を育てる。