今月の12日、『山で暮らす 愉しみと基本の技術』の韓国語版が出版され、完成本が送られてきた。韓国語版書名は『山中生活の教科書』、出版社はBonus Publishing.co.というところから出た。
表紙のタイトルがハングルの手書き文字で、しかも特殊印刷でエンボスになっており、原書表紙にはないイラストが組まれていたりする。裏表紙には
「私は本物の暮らしをするために森に行った」
―ヘンリー・デイビッド・ソロー―
などとソローの『森の生活』の言句が入っていたりして、アレンジもなかなかのものである。組版も写真やイラストを組み直して余白をとっており、また韓国には「囲炉裏」がないことから第5章の「火を使う」の最後に「薪ストーブとオンドル」の項目を写真、イラスト込みで3ページつけてきた。内容は韓国内の複数の文献を参考にして書かれたもので、参考図書は
『薪ストーブの時代』キム・ソンウォン
『オンドルを手づくりする』ユウシュウ
だそうである。韓国も自然回帰のムーブメントが来ていることがうかがえる。そんなわけで版型が小さいこともあり総ページ数は200超という仕上がりになった。
『山で暮らす〜』はすでに台湾版が出ているが、現在中国版も製作中である。こちらも楽しみ♬