軒と庇/簾(すだれ)をつける


ひと月ほど前、農協系の果物直売所を見つけて入ってみたら、果物以外にも野菜や卵や調味料(たとえば仏生山にある神崎屋のお酢)まで売っていて、とにかく野菜が安い。ところがこの店、開店の朝8:30から車でお年寄りたちがどっと押し寄せる。

今日は午前に出かけてみたのだがすでに駐車場は満杯。ともあれ野菜類をゲット。帰りに山の中のパン屋「小麦堂」に寄った。ここは国産小麦を使って石窯で焼いている知る人ぞ知る人気店なのだ。

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そういえば引っ越してから初めての訪問だ。勢い余って野菜の買い物より値段が高くなってしまったw。

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夕刻、西日がきついのでいよいよ簾(すだれ)を下げることにした。西側の小窓に合わせてサイズを調整する。

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ちょっと長めにカットしてヨシを外し、糸をそのまま利用して末端の竹を付け替える。

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庇(ひさし)には簾用のフックがついている。ネジで幅を調整できるようになっている。

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この庇(ひさし)は私の提案でつけてもらった。たしかフックは別売だったと思うが、当然これもつけた。

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フックに引っ掛けて完成♫ しかし、この簾・・・申し訳ないくらい値段が安いんだよなぁ。

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ここの窓は「横滑り出し窓」というやつで、スライド部にツメがあって掃除したいときなどは大きく開くことができる。景色を見たいときは簾を巻いておけばいい。

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2つ付け終わったところを外から撮ってみた。かわいいw。

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暑さ対策のために西南日本の家では西側の窓はとらないほうがいいのだが、採光・風のために最低限はほしい。となるとカーテンより風が入る簾がいいのだ。そのためには庇が必要になってくる。よくしたもので、最近ではガル鋼の壁にマッチするようなフラットなアルミ製の庇がある。

これは西日避けだけでなく、雨避けにもなる。わが家では2階の北面の窓にもすべて庇をとりつけたが、これは雨避けとして役立っているし、外観上のいいアクセントになっていると思う。

切り妻屋根の総2階というのはツルリンとした表情のない形なので、このような庇や換気フードなども視覚的に重要なパーツなのである。

換気・吸気フードも数種類形があって、コアラの鼻形ではなくランドセル型のものにした。そのほうがシャープな外観に合うと思ったからだ。

ところで初期の工務店との打ち合わせで「軒(のき)は出しますか?」と言われた。「もちろん出す」と即答したが、そういえば最近は軒のない家がかなり増えてきた。軒を付けないことがモダンに見えるということもあるらしい。

軒は日本において雨や日差しを遮る最も重要なパーツだと思うが、雨に強い新素材を壁に使うこともあって軒が無くなり始めたのだ。材料代も安くなり土地目一杯に建て面積をとれることもあるだろう。

軒は出し過ぎても具合いが悪い。ここは海が見えるくらいだから風の心配もある。また、総2階の家で軒が出過ぎるとプロポーションが悪くなる。

昔の日本家屋では軒を1mくらい出していたが、現在の建て売りでは35cmくらいが多いらしい。ウチの場合は柱芯から65cm、それに雨樋15cmが加わるので、実質70cmくらいの軒の出になっている。

下の写真は今年の六月下旬の夏至の頃の真昼に撮ったものだが、南・西側の壁は軒によってすべて日陰になっている。雨だけでなく紫外線による壁材の劣化や壁の温度上昇をかなり押さえてくれるのではないだろうか。

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