広重美術館から30kmほど先、同じ栃木県内にもうひとつ隈研吾設計の建物がある。こちらは木の建築ではなく大谷石を使ったもので、駅前の広場に建てられた公共施設である。ここ、名前が「ちょっ蔵広場」という。「ちょっくら行ってくっぺぇ」というノリの北関東訛のもじりであろうw。
中には案内所や食堂などがある。素材の大谷石は蔵を解体したものの再利用だそうで、見た目にはどう見ても加重で折れてしまいそうな形だが・・・
鉄板で特殊な支えを作って構造的に成り立つようにしている。
天井は菱形に穴を空けた鋼板で覆われ、大谷石のパターンとデザインの連続性を見せている。
この地方は特産の大谷石を使った美しい蔵が多くみられる。柔らかく加工しやすく、独特の風合いが特徴。フランク・ロイド・ライトが旧帝国ホテルに使ったことでも有名。耐火性が高いので暖炉周りにもよく使われる。
旧蔵とをつなぐ所にも面白いデザインが・・・。
内部に写る光と影がまた美しい。
その奥にある宝積寺駅の駅舎も隈研吾設計。
これも先を尖らせる隈さんの形だねw。
天井は合板を使って複雑な立体格子を作っている。これはコンピュータで解析しなきゃ絶対に裁断寸法が出てこないデザイン。明らかに「ちょっ蔵広場」との連続性を意識しているね。
ここから一気に仙台まで行く。私にとっては震災後初めての東北入りである。今日はどこか道の駅泊としたいが、その前に温泉だ! 最初は蔵王にカーナビを合わせ東北道を走り始めたが、ネット検索で秋保(あきう)温泉に協同浴場を見つけて、そこに行ってみる。
管理の親爺さんに駐車場を教えてもらい、販売機で300円の入浴券を買って中に入る。湯船は小さく先客も居たが、なんとか入浴に成功。熱い湯で気持ちがほぐれた。東京のホテルではシャワーだけ、実家でも母と話込んで風呂は入らなかったので、これは効いた。
朝、しっかり食べ過ぎたので今日の昼食はオニギリだけ。それでも腹が空かない。温泉の後、仙台市内で閉店間際のスーパーに入ってみたがろくな弁当がないので買わずじまい。
実は旅の初日こんなツイートをしている。
スーパーで酒を仕入れ、ドライブスルーでモスバーガーを買い、某パーキングエリアにて禁断の深夜のモス食い。夜のモスはなんでこんなにうまいの? 酒はバーボンソーダ。明日は東京に入る。
— 大内正伸 (@tamarinSHIZUKU) May 13, 2017
というわけでまたやってしまった深夜のモス食いw。手順はこうだ。まず本日泊まる道の駅を決める。次にいちばん近いモスバーガーを検索する。ドライブスルーでバーガーとポテトを購入。道の駅に着くまで運転しながらポテトだけ食う(ポテトは放置するとふにゃふにゃになって美味しくない)。
道の駅に着いたら缶ビールを開けて、まだアツアツのモスに食らいつく。このとき空腹のあまりあわて食いすると、暗い車内でモス特有のどろどろソースを服にこぼしてしまう可能性大なので、要注意である(笑)。