浜省、E・ホッパー


この頃は明け方にバロンが起き出して2階でゴソゴソしたり、ベッドにやってきては遊んでくれとせがむので外へ放り出すことになる。それから1時間ほど惰眠をむさぼっていつもの時間に起床。フリーランサーに日曜日はない。

たまっている洗濯機を回して、台所の片付けや窓ふき、床掃除などをし、仏壇にお茶と線香を供えてPCへ。ブログを2本アップし、さてGomyoの事務仕事を片付けようと思ったのだが、コーヒーを入れようとふとテレビをつけるとBS「100年名家」で吉田五十八の猪股家住宅をやっている。釘付けになり、がっつり見てしまう。

吉田五十八(よしだ・ いそや/1894- 1974)は近代数寄屋を確立した建築家である。旧歌舞伎座や奈良の大和文華館、東京都青梅の玉堂美術館などが思い出される。 猪股邸は晩年の作で、現在世田谷区に寄贈され無料で見学できるそうだ。

次の番組「坂崎幸之助のレコード時代」が先日没したかまやつひろしの特集だったのでずるずると観ながら、ひさしぶりにギターを弾き出してしまった(やっぱり音はいいなぁw)。

自分で音を出して自分で癒されるという、この音楽中毒状態。いかんいかんと再びPCの前に座ったものの、音楽関係のページをネットサーフィンしているうちに、今度はAmazonで浜田省吾のCDをポチしてしまった(笑)。


『初夏の頃 IN EARLY SUMMER 』(1997)は浜田省吾の若い頃のラブソングをリメイクした作品集だが、半分はジャケ買いである(笑)。浜省のジャケット・デザインは1980年、6枚目のアルバム『HOME BOUND』からずっと田島照久さんが手掛けていて、この絵も田島氏自身の筆によるものだ。氏は自身のバイオグラフィの中で作品についてこう語っている。

デジタルデザインやデジタル写真の表現を続けていると、もっとフィジカルなもの、アナログ的なものをもう一方の脳の思考が欲しているのに気付く。この絵画タッチの表現は小学生だったころからぼくのなかにあって、決して無くすことのできない、最もぼくらしい作品なのかもしれない。

この風景は私の好きな画家のひとり、エドワード・ホッパーを想起させる。調べてみたら、昨年、田島さんの全仕事展が隈研吾設計の「九州文芸館」で行なわれていたんだ。見たかったな〜!

というわけでiPadの待ち受け画面をホッパーの絵に変えることを思いついたのであった(笑)。

灯台とヨットの「The Long Leg」( 1935)と建物と女性を描いた「Summertime」(1943)を組み合わせてみた。前者はアメリカ、カリフォルニアの「ヴァージニア スティール スコット ギャラリー」(外観)が、後者はデラウェア州ウィルミントンの「デラウェア美術館」が所蔵している。しかし、Webサイトで見るとアメリカの中堅どころのギャラリーもなかなかのもんだね。

夕刻からちょっとだけ仕事。バロンはエサを食べては相手にしてくれとせがむ。あまり外に出してばかりいるのも可哀想になり、今日は少し相手をして撫でてやった。大人になりつつあるバロン。yuiさんの死から立ち直ろうとする私。お互い大きく変わろうとしているのかもしれない。

結局、だらだらと普通の日曜日になってしまったw。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください