「背負い子」を使って枯れ枝を運ぶ


今日はGomyo倶楽部の観察会の日。イベント終了後、ひとり居残って枯れ枝を採りに行った。先日完成した背負い子を使ってみようというわけである。

ここは荒廃竹林の伐採現場だが、作業中にじゃまな枯れ立ち木を伐って、何本か竹ととにも積んである。また、ちょっと山に入れば枯れ枝がたくさん落ちているので、それを拾い集めて囲炉裏暖炉の薪にするのだ(そろそろ小枝のストックがなくなってきた)。

枯れ枝は、長いものは40〜50cmくらいの長さに切り揃える。

ちょっと山を見回っただけで枯れ枝はすぐに集まる。これを2カ所ほどに集めておく。

さて、背負い子へのくくり方だが、写真のように荷ひもをまわして積み重ねていく。

荷ひもは一番上の横棒に回しておくと、結ばなくても摩擦で止まる。これで1段目と2段目をつかんで持ち上げ、背負わずに移動することができる。

そうして次の薪集め場まで移動し、このあたりまで積んだところで、いちど2番目の横棒を使って荷を締める。

そうして荷ひもを、下の荷物の上部の角にこのように回し、挟み込む。

ここを起点にさらに積み上げていく。こうすることで、荷が膨らまず縦に安定して積むことができる。薪の場合は荷ひもはこのように中央で一直線でいい。縦棒や背当てとの摩擦抵抗があるので、案外安定するものである。

一番上の横棒に結び止めて完成である。この積み方でロープが足りるように長さを計算しておいた。

段ボールなど四角いものを運ぶときは、最初の荷ひもを左右に開いて両側の縦棒にそれぞれ巻き付ける。そうして荷ひもを、やはり同じように下の荷物の上部の角に回し、次の荷物を積み重ねるのである。

なんで私がこんなに詳しいかというと、前にも書いたけど若いころ山小屋のバイトで荷揚げをさんざんやったことがあるからだ。当時は30kgくらいの荷を背負って垂直の鉄梯子や鎖場の難所を登ることもあったから、荷の縛り方は命に関わる重要な問題なのである。

こうしてスギ材と「金剛打ち※」の綿ロープを使ってみると、ソフトな感触なのによく締まり、ほどけにくいということにあらためて気づかされる。これがヒノキ材に「三つ打ち」のロープだと、やや硬く縛りにくいということになる。縛りにくいということは、ほどけやすいということでもある(肩ひもの下部には三つ打ちを使っている)。

※金剛打ち:12本のストランドをひも状に丸編みしたもので、三つ打ちより強度は落ちるが、ヨリが少なくしなやかなのが特徴。

背負って運んでみた。週末に雨が降ったせいか枯れ枝は少々重かった。15kgくらいあったかもしれない。背負い心地は上々であった。

車に積んだ。けっこうな量である。山で切りそろえてあるので積み下しもラクだ。

帰りは五名の彫刻・陶芸家のOさん宅に立ち寄り、志度のベリーズライフカフェでお茶をしてきた。珍しい野菜をたくさん貰ってしまった。

Gomyo倶楽部、2/19活動報告


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