以前はエア・エイチで外ネットができたのだが、月額料金が高いわりに利用頻度が少なくて、解約してしまった。アトリエのネットはいまだISDN(レトロ)。だから急場の下調べや検索ができない。ま、いきあたりばったりも良きかな。
で、桐生の「芭蕉」。戻ってからGooglで調べてみた。あるHPより。
異国調菜・芭蕉 所在地 桐生市本町五丁目345 電話番号 0277-22-3237 経営者 小池 一正氏。
本町五丁目と永楽町とを分ける糸ヤ通り。その落ち着いた家並の中、ケヤキと蔦に囲まれた「異国調菜芭蕉」がある。
中に入ると壁面をびっしりとおおう絵馬や民具、素焼きの民芸品が迎えてくれる。それは決して高価な骨董品ではない。生活のにおいのするものばかりである。
ビルマ大使館の調理人として腕を磨いた先代の小池魚心さんがここに異国料理店を開いたのは昭和12年のこと。用材は雪国の出張小屋(夏の間だけ農作に泊る小屋)を壊して運び、設計はすべて魚心さんが行った。
何回もの増築を重ねて現在の姿になった芭蕉は隅々にまで魚心さんの美意識が行き届いている。民芸品の収集家であり、すぐれた版画家、染色家、また生活美の探求者であった魚心さんの最大の作品が芭蕉の建築であった。この雰囲気が訪れる人たちの心を打たぬはずがない。
シャンソン歌手のイベット・ジローや石井好子もこの店を愛し、度々訪れた。 昭和30年ごろ、版画家の棟方志功も芭蕉の店内に感嘆したという。志功は壁いっぱいに絵を描き残していったが、魚心さんは翌日にはこれを塗りつぶしてしまった。店の雰囲気に合わないという理由からだった。
東京のデパートから再三にわたり魚心さんの個展の開催を求められても気に入った作品がないと固辞し続けた。その孤高と反骨の精神に、多くの人たちが魚心さんを慕い集まった。
魚心さんが亡くなったのは昭和50年2月15日。小池一正氏が店を引き継いでおり、外観から店の中まで、暮らしの中に心豊かな風景を育てている。芭蕉の店構えも名物の印度カリー、馬小屋カリーの味も魚心さんの頃とすこしも変わっていない。
ああ、かわいそうな棟方志功(笑)。
でもね。僕は印度カリーを食べたけど、料理は時代とともに進化してもいいのではないか、とちょっと思った(60点/カレーにはうるさい)。