軒とペーパーナイフ


朝、畑の草取り。カマの使い方にもだいぶ慣れたが、それでも2本ほど誤伐してしまう。トマトの大きいのが色づき、ニンジンやダイコンがどんどん成長している。キュウリもだいぶ出遅れたが、ようやく実をつけ、小指ほどにふくらんできた。今日はジャガイモ収穫跡地に豆類を蒔く予定だったが、あまりに蒸し暑いので中止。先日到着したグラフィックソフトをインストールする。このインストールに使うCDは4枚。時間は20分以上かかった。

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昼下がりの軒下でクラフトをやる。相方はカラムシの繊維出し、僕はバターナイフとペーパーナイフを作り、二階にあったすす竹を雑巾とシュロの毛を使って磨いた。これはスギの割板とともに室内の補修再生に使ってみようと思う。水戸のTが遊びにくる。畑をまわってカモミールやダイコンを収穫。お茶と軽食でもてなす。夕刻、干物を焼いているうちに雷雨が来る。この家は軒が出ているので、雨の途中も軒下で火があつかえる。

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最近の家はこの軒(のき)の出が少ない。これはアメリカの ニューイングランド風木造民家のコピーなのだろう。出窓などもやたらと多い。しかし、このスタイルは雨の少ないかの地に適応して発達したものである。その本物はそれはそれで美しい。アメリカ風景画の巨匠エドワード・ホッパーは、これらの民家をモチーフにしたすばらしい作品を残している。ではなぜ日本でこのコピー住宅が可能になったのかというと、そのひとつは壁材そのものがサイデリングなどの雨に強い新素材になったからだ。

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しかしこの素材は外との関係を遮断してしまう。湿潤な日本では空調が必要になってくる。でないと内部に結露がおきる。カビも生える。当然ながら、ほとんどの家では冷暖房など空調設備が不可欠なものになってくる。CO2を削減したいなら家のスタイルも変えるべきだ。それが健康にも良いはずである。それにアルミも入るガルバ鋼板を使うサイデリングって製造過程でCO2の排出だってすごいんじゃ?

長い軒と玄関の土間空間は、農作業をするものにとって便利なものだ。美しい四季の風景に恵まれた日本で、春の花の匂いや夏の雨音、秋の虫の音を遮断してしまうなんてなんともったいない・・・。野焼き禁止ってのもやめとくれ!

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