今日は餅つきだぁ・・・と思って臼に水をさしていたら餅米を前夜漬けておくのを忘た。そこで急遽「お出かけ」に変更になる。今年もめちゃ頑張った、アトリエの忘年会といくか! と、外飯は前橋のとんかつ屋「かつ政」を目指したんだけどお休みだった。で第二志望の「イーグル」ヘ。
前にネットでみつけた前橋駅近くの喫茶甘味処。最初にここで食べたモーニングの盛りに感動した。昼をここで食べるのは初めてだが、行ってみると駐車場は満車。銀行の駐車場に停めて店内に入るとサラリーマンでいっぱい。すかさず食べている皿に注目。いい盛りだ! 相方は「おろしハンバーグ」僕はカキフライを食べたかったんだけど売り切れ。そこで「海老フライ」のランチをたのむ。コーヒーをつけて900円。そのコーヒーには果物もついてくる。うん、味もよし満足!
食後、前に空振りだった前橋の「大崎商店」へ向かう。TVディレクターH氏に教えてもらた刃物屋だが、入ってみるとその品揃えに感嘆する。骨のあるご主人であった。もともと林業系の刃物屋だったというが、今はカスタムナイフやチョウナやヤリガンナまで置いてある。僕らは古道具屋でチョウナをずいぶん探し歩いていたのだが、ここではなんと新品が手に入る。
それというのも、ここのご主人は全国の鍛冶屋を探索しつつ職人を探し当てそこの物を仕入れるという商売をしているらしい。砥石も天然砥石までばっちり揃えてある。中砥石が調子悪かったのでそのことをご主人に話すと、いい砥石を教えてくれた。それを購入。ついでに荒砥石も買った。もちろんホームセンターには置いていない商品だ。
日本の新しい暮らしを立て直すには森に注目することが必須の作業だが、それには鍛冶仕事の道具が大切になってくる。「あと何年後か、いまの鍛冶屋の技術が消滅したときが恐ろしい」とご主人は言う。高度な鍛錬技術が風前の灯火となり、その道具に培われた造林伐採、農耕、そして木造工法が消えようとしている。
若年犯罪により個人管理、バーコード化が進み始めている。道具として最も原初で大切な刃物が、危険なものとして排斥されていく傾向は大きい。火と刃物の扱いを子ども時代からおぼえることは非常に大切なことだと考える。この誤謬を声をからしてでも叫び続け、書いて書いて書きまくらねば、と思っている。