渋川から伊香保へ。最近、図書館で田山花袋の『日本温泉めぐり』という本を発見した。田山花袋は『田舎教師』などで知られる文学者だが、旅行好きでもあり膨大な紀行文を残している。ちなみに出身は群馬県の館林である。明治の文豪の旅は優雅でのんびりとして実に羨ましい。
僕らは群馬に来て温泉の素晴らしさを見いだした。日本の自然を語る上でも温泉は欠かせない要素だ。伊香保は源泉の露天に2度行った。今回は階段街の「階段の湯」へ入った。温泉に入ったその夜は寝汗をかくことが多いが、この日はシャツが絞れるほどの汗をかいた。本物の温泉は効く。風呂というものが欠かせない気候風土の日本に、あまたの温泉がある神の采配に感謝。