太田へ行き、金山の裾にある曹源寺の「さざえ堂」を観たり、大光院に立ち寄ったりしてきた。その後、JとEという超大型・郊外店をハシゴ。19日のブログに書いた「電気を使う郊外店」という視点からみれば、両店舗ともとてつもない電気食いである。日曜日ということで、広大な駐車場もびっしりと埋まっていてる。実際にみたことはないけど、アメリカのロサンジェルスのような光景といったらいいだろうか。
そのコンクリートとアスファルトの間に、わずかばかりの植え込みがつくられ、木々が植わってはいるのだが、すでに枯れた株もみられる。食堂のホールでは老若男女。親子連れがドーンと群がってファーストフードの食事をしていた。ここは一種の娯楽場のようだと思った。なにしろ近隣にはスーパー銭湯までつくられているのだ。
自然がなくなって、外で一人で遊ぶのは危険と教えられ、ひとりひとり携帯電話や防犯ブザーまで持たされた子供たちは、こんなところで遊ぶしかないのだな。悲しいを通り越してうすら寒くなってくる。こんなことを、世界中でこれからもずーっと進めていく気なのだろうか? それに疑問を感じない人々がこんなにもたくさんいていいのだろうか?
僕らは金山のお堂や門前町の寂れ具合と、コンクリート3面張りのドブのような川で泳ぐ魚を観た後で、このEの灯りと華々しさにさらにぐったり疲れてしまった。1階のカフェでパンやサラダをとり、アイスコーヒーを飲みながら、深海の潜水艦の中にいるような気分になった。
夕刻、ケイタイに前橋の友人が遊びに来るという電話が入って、急いで帰ることにする。囲炉裏端で話しているうちに、友人からガビチョウのことを教わった。アトリエの敷地に住み着いているやや大型の鳥(ヒヨドリをずんぐりさせたような)の名前がどうしても判らなかったのだが、どうやらこれらしい。図鑑になかったのは中国からの外来種だからだ。謎が解けた。