草との対話


朝から畑モード。大鎌で畑以外の遊休地を草刈り。午後から苗植えや種蒔き。ナス、トマト、キュウリ、ピーマン、落花生(苗)、レタス、オクラ、赤シソ、ダイコン、ニンジン、トウモロコシ(種)など。苗は数本づつ、種も1畝程度のまだ実験的なもの。

ジャガイモが芽吹き出した。その傍らでずいぶん前に刈り取った菜の花の根茎の中身が腐って異臭をたてている。それは未発酵の牛糞のニオイそのものである。畑にはまだ肥毒が残っているようだ。だからむしろ畝の脇には雑草を生やして、その成分を吸い出してもらい、虫や鳥たちに生命活動の中でその肥毒を消化してもらう、と考える。いまは見守りながら、畑の変遷を観察する段階なのだ。


しかし、集落の年寄たちの目には「草取りを怠った手抜きの畑」と映るにちがいない。先日イタルさんにも「ジャガイモ、今年はどこに植えたんだい? 草取らねえと育たねえよ」などと言われて、慌てて多少の草取りをしてその場を繕ったりしているのだ。『現代農業』を講読してくれているY先生は、どうやら僕らが意識して草を残していることに気付かれた様子だ。しかし、相変わらず「鶏糞をあげるから播きなさい」と呪文のように言うのであった。

イノシシ避けのトタンの周囲を草刈りしつつ、その周囲のフキを採取。さっそくキャラブキをつくる。皮を剥かないでそのまま煮てみたが筋が残らず美味しく食べれる。敷地のフキは3カ所で採取できるが、昨年よりも出かたが増えたように思う。草刈りを続けたので復活したのだろう。

畑の一番下の斜面にはフキとともにスギナが旺盛に生えている。雑草の種類は場所によっていろいろ変化があるのが面白い。昨年はゲンノショウコが多かったが、今年は菜の花、次いでスズメノエンドウ、ヒメジョンが目立つ。雑草はそこに生えるだけの理由があるのだと思う。畝の部分は土がかなり柔らかくなり、ジョウロで水まきしてもスーッと吸い込んでいく。

藤岡のIさんが持って来てくれたトマトでマカロニシチュー。ジャガイモとニンジンは自家製。レンティルを入れた。仕上げにフェンネルの葉っぱ。フェンネルはなんと冬越しして、青青とした葉を畑に繁らせているのだ。嬉しいね。

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ウスバシロチョウを初見。このチョウが飛び出す頃が、山々の生命力が旺盛で最も気持ちのいい季節だ。モンキチョウ、ツマキチョウ、ツバメシジミ、ベニシジミ、なども飛んでいる。梢ではイカルが「キィー、コー、キィー」、ツツドリが「ポポポポ・・・」と鳴いている。ウグイスは目の前のカシの薮の中で毎日すばらしいさえずりを聴かせてくれる。シャガ、ボケ、バラ、が咲き始める。クリンソウは8分咲き、庭のエビネも咲いた。

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