囲炉裏でジャガイモ、小津映画


 

雨。朝、Y先生の奥様から電話。下の先生宅で9月の個展の打ち合わせ。午前中は囲炉裏を焚いてギターの練習。小雨になったのでニホンミツバチの様子や畑を見に行く。ミツバチは雨の日はほとんど外に出ていかない。ときたま帰還してくるハチがいるが、雨水で羽の動きを奪われて辛そうである。

ラッキョウを収穫したり全体の草刈りをしたりする。それにしても7月の草の猛威は凄い。またしても汗だく(毎日!)。

上野の「伊勢音商店」からネット注文の鰹節などが届く。「大雨被害だいじょうぶですか」とメッセージが書かれていた。こちらはそれほど降っていません、ご心配ありがとうございます。

届いた鰹節をカンナで削りながら、囲炉裏端でノートパソコンを開いて小津映画『東京暮色』のDVDを観る。ジャガイモを焼いて食べ、昆布とカツオだしで蕎麦を食べる。今日は一日じゅう囲炉裏を焚いていた。夏の囲炉裏もいいものである。長雨の湿気を解消するのに効果的だし、燻しが蚊などを寄せ付けない。ちょっと熱いと思ったときは裏の戸を開けて風を通せばいい。

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それにしても薄切りジャガイモ焼きは旨い。複雑な旨味の他に、ほのかにエビのような香りがする。囲炉裏で薪を焚いていると熾き炭ができる。その熾きをかきあつめて薪を2本渡したところに、100円ショップで買った網を載せる。これで肉でも野菜でもなんでも炭火料理が楽しめる。もちろん、燃料代はタダである。

DVD黒沢明の『我が青春に悔いなし』をみてグッタリしてしまった。偏執狂的なヒロインの映像、非現実的なストーリー、なにより農山村の撮り方が酷い。その人と内部を暗く惨めで残忍なものに描いている。これが「世界のクロサワ」なのか? ”ハリウッド映画は、世界をある方向に牽引するための道具である”。ナルホド、だから世界のクロサワになったのか・・・。


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