ららん展覧会「山の暮らしと花」開始


ららん藤岡での展覧会が始まる。僕らの10回目の個展にあたる今回のタイトルは「山の暮らしと花」。

さて展示は1階を三つのスペースに分け、中央に山田和子さんの写真を置き、両サイドに神流アトリエの作品を置く。その入り口側には昨年から『現代農業』誌上で連載した「山暮らし再生プロジェクト」をパネル化したものとその原画、新作紙芝居の原画などが、もう一方の奥側には、花のスケッチが展示され、YKのペーパークラフトは両方のスペースに点在する。

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2階には20m以上のスペースがある。幅125cmのパネルが17枚、そこに1987年の北アルプス縦走記のドローイング(下書き)をずらりと並べる。ドローイングは白地に薄緑の方眼用紙に鉛筆書きで102ページ分、枚数にして54枚。パネルの色は白なので目立たない。かといってこの額を用意するのは大変である。そこでアトリエ2階の雨戸を外してそれを横に吊り、額に見立て、それにドローイングを画鋲張りした。

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さらに『山暮らしと花』というテーマ全体の調和をはかるために2階の中央と1階の中央には逆対置させてヤマユリの絵と写真を置く。すなわち山田和子さんのスペースに僕のヤマユリの絵を、2階のドローイングの中央には山田さんのヤマユリの写真を置くのである。

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さらにさらに、スギ薪を細かく割ったもので小さなピラミッド状のオブジェをつくり、その中に旅行記本文から抜き書きした印象的な一文を抜粋し、カードに書いて内部に直置きする。戸板の数は全部で10枚。その1枚ごとにスギ薪ピラミッドが置かれるが、ヤマユリの写真の前は空白にしておく。

そして1階のヤマユリの絵の前に1個だけスギ薪ピラミッドを置き、中に詩文を入れる。アメリカの環境詩人ゲーリー・スナイダーの詩の有名な一節「stay together/learn the flowers/go light 離れずに/花々から学び/身はかろやかに」を、YKにスギペンで書いてもらった。

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会期は25日昼まで。会期中に2階に展示してあるドローイングに花の部分だけ彩色をする公開制作があり、23日には午前と午後の2回に紙芝居ライブを行ないます。

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SHIZUKUの個展+紙芝居の歴史はこちらで見れます>【個展・ライブ・講演】

『現代農業』連載「山暮らし再生プロジェクト」WEB版はこちら


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