しかし大阪の民博の駐車場代も高かったがここ「博物館・明治村」も800円と高い。しかも入場料は一人1,600円(ちなみに伊勢神宮は駐車場も入場/拝観料もタダである)。
ここは明治から昭和初期にかけての歴史的建造物が多数移築されている。前日、宮域林の取材の後、高速に乗って車を飛ばしたものの、「明治村」に着いたのは閉館1時間前。かなり敷地が広いのでとにかくお目当ての「旧帝国ホテル」へ急いだ(入り口から一番奥にある!)。僕にとって初めて見るフランク・ロイド・ライトの建築で興味津々だった。中にカフェがある。採光の工夫と細部が見事だ。イスもテーブルもライトのデザインだ。
帝国ホテルを出た後、閉館までの残り時間を、近くの建物から駆け足で回る。が、ここを1時間で終えてしまうのはあまりにも勿体ない、とYKと意見が一致。連載の締め切りが近づいているのだが、岐阜に一泊し、もう1日ここに時間を費やすことにしたのである。明治~昭和という象徴的な時代にできた洋館と和建築を眺めることで、日本の建築の本質、それは何なのか? というところに迫ってみたかったのだ。
建物によっては係の方がしっかり解説しながら内部を見せてくれるのがよかった。それにしても、観覧するための値段が高すぎる。それから病院や軍隊や刑務所の移築建築はちょっと恐い。霊的なものに敏感な僕やYKはビリビリ来てしまうので長く居れない。
行きにも泊まった名古屋駅前の安宿「東横イン」に再び投宿。ネットでライブハウスを調べ、地下鉄で栄町方面へ。黒人女性ジャズボーカルだったが、ソウル系の歌い方でバンドの演奏もイマイチなので途中で出る。行きがけに食べたスパゲティも不味かった。やっぱり、行き当たりばったりじゃ名古屋はダメか。
タコ焼きを買ってホテルに戻り、缶ビール。翌朝、僕らは最後の目的地、飛騨高山へ向かった。