囲炉裏と火鉢の関係


さて、今日も囲炉裏講座といきますか。

これがスギ枝の薪。いま、人工林に行くと、これがいくらでも拾える。昔は竹竿で枯れ枝を叩いて落として、それを薪にしたと聞いたことがあるが。いま拾う人は誰もいない。スギ薪は爆ぜるので小口から燃すよう注意しないといけないが、枝は年輪が緻密なので爆ぜない。真ん中から燃やして囲炉裏の中で二つに折ることができるので便利。

落ちている枯れ枝はすでに芯まで水分が抜けていてすぐに薪として使える。もし濡れていたとしても、天日で2~3日も乾かせば使える(生木を割った薪はこうはいかない。少なくとも数カ月の乾燥期間が必要)。まったく、スギ枝は囲炉裏には最適の薪なのである。

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お湯が沸いたら吊るしカギから鍋をおろして、火を熾き火に変えて餅を焼いてみよう。ゴトクは足が高いので網の位置をもっと低くしたい・・・

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そこで考えたのがコレ。空き缶の両底を抜いたもの3個を足にすると、網を載せても安定するし、燠に近づけることができる。餅もよく焼けます。炭で焼いた餅は本当にウマイ! 餅をくるむ海苔もまた炭であぶれば香ばしくぱりぱりに。「炭火で餅を焼く」って日本人のDNAに刻まれた非常に重要な所作だと思う。

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さて、食後は囲炉裏部屋からコタツのある和室へ。かたわら置く火鉢に囲炉裏の燠炭を移動する。小さいスコップのようなものに載せて、手で持って和室で歩いて移動するのです。落としたら床が焦げるので注意。火鉢に炭を置いたら息を吹きかけて火をおこし、ちょっと炭を追加してあげる。

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ふたたび囲炉裏に戻って鍋のお湯をヤカンに移しましょう。

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それを火鉢にセット。これでいつでも仕事の合間にお茶が飲める。

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かたわらに火鉢があると、ほわーっと暖かい。かぐわしい炭火の匂いがする。ただし、ときどき手をかけてやらないと消えてしまう。まあ、それがいいのだ。自然に消えていくということが、安全でもあるわけだからね。


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