クレソンとイチジクのサラダ


台風で大水が出た沢は回復し、ワサビやクレソンが復活してきた。暖かいせいか、すばらしい回復力だ。

アトリエわきの小沢は畑に沿う部分はコンクリート三面張りになっているので、そこにわざと突起を置いて(木の棒や石)腐葉土のかかる部分をつくり、クレソンは増える場所をつくっているのだが、毎夏、オバケのように増えて水路を塞ぎ始めるので、刈り取る作業もいる。それが今回の台風でことごとく流されてしまった。

しかし、上流にはまだ移植した株が残っており、それが再成長している。

さっそくクレソンをサラダにする。ちぎった株を洗ってよく水をきり、ざくざくに切ってボールに入れ、オリーブオイルを少量入れてスギ材でつくった自作フォーク&スプーンでトスする。それにヤーコンをスライス。イチジクを切って上に配す。中央の黄色は採りたてのターメリック(うこん)を刻んでぱらり。

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ミシュランのグルメガイドブックが東京に上陸。その三ツ星レストランに試食に行ったら二人でお値段5万円。ミネラルウォーターまでしっかりお金をとられた(という新聞記事をみた)。

上の二皿も三ツ星で出したら良い値段がとれるだろうな。山村ではクレソンが採りきれずに廃棄され、イチジクが発酵中なのだが、原価は限りなくタダだ。

一方で、農民作家の山下惣一氏のエッセイで「あきらめ定食」という文を読んだことがある。農家では急がしいときは野菜料理ばかり。同じものを毎日食べさせられる。しかたがないからあきらめて食べているが、都会では自然食のレストランでそんな単純なお惣菜の定食でも、高額な値段で人が食べにくる、と。

ちなみに、僕らはときどき町におりて、B級グルメ(一人1000円以下)を楽しんでいます。


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