囲炉裏暖炉のロストル(火棚)は鉄製を予定していたのだが、新築見学会のときミニレンガで代用していたら、それが調子良く意外に使いやすいので現在もこの形のまま使っている。固定はせず灰に半分くらい埋めた形になっている。
12月に入ったので大きな薪を解禁しようと思った。その薪を・・・
燠が十分できてからロストルに真横に置いて燃やしてみた。ロストルの空間から吸気して実によく燃え、それも穏やかに炎が立つ。これは囲炉裏ではできない暖炉独特の燃やし方である。
半分くらい燃えたらひっくり返して裏を燃やす。薪は中央から燃えていき、虫食いの穴から蒸気が吹き出したりして面白い。このやり方は小口燃しよりも爆ぜを風発しやすいので、炉を離れるときはファイヤースクリーンを付けるのが望ましいだろう。しかし、この薪に関しては爆ぜることはほとんどなかった。
この囲炉裏暖炉は、山の囲炉裏のように細い薪を燃やすことも、大型暖炉のように太薪を燃やすことも、両方できる。もちろん薪火を扱う経験と力量が必要とされるが、それができればこんな愉しい炉は他に類がない。
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これがその薪なのだが、樹種はヤシャブシで、屋根下で8年放置・乾燥したものである。駐車場に邪魔だというのでチェーンソー持参でお手伝いして私たちが伐ったのだけど、当時はまさか自分たちがここに家を建て、そこでこの木を燃やすとは夢にも思わなかった。
チェーンソーで玉切ったものをクサビとヨキで割っていると(薪割りオノはまだ購入していない)、皮が取れてしまうものがほとんどだが、中には残るものもある。明日はこれを燃やそう。横寝かせの「暖炉燃し」でどう燃えるのか楽しみである。