「第25回 全国都市緑化ぐんまフェア」というのが行われているのである。その総合会場の高崎に行ってみた。会場の向こうに見えるビルはホテルではありません、高崎市役所です。
ーんそれにしても虚しい外来種ばかり。
柱はなんとサボテン。
セイブツのいない人工流れ。
ハーブも植わってます。
きれいだけど。
裏側はこんな。
アトリエに戻って緑化フェアのパンフを見て、ハタと気がついた。そういえば我が故郷の水戸でもこんなことがあった。ネットで調べてみると、第10回(93年)が水戸なのだ。これについてはよく覚えており、非常に憤った思い出がある。千波湖へ桜川が流れ入るところに広大な葦原があったのだけど、このイベンントを期に、ここが全部造成されて、芝生になり、川はコンクリート三面張りになってしまったのだ。「こりゃ緑化という名の自然破壊だ!」。
千波湖周辺の低湿地はトンボの宝庫でもあり、江戸時代の昔から埋め立て開発が進む中で、その葦原は最後に残る野生生物の緩衝地帯であった。この開発に対して地元の自然保護団体がなぜ反対の声を上げないのか? と不思議に思ったものである。造成後の芝生には外来種の花が植えられ、現代美術の彫刻が置かれ、フェアーの最中にはレオタード姿のお姉さんがバトンをくるくる回していたり、ガギ共が食い散らかすゴミをバイトのオバさんが拾っていたり、悲しくも虚しい光景が繰り広げられていたのである。
群馬においても同じようなものだ。ここは、もともとの公園をかき回した程度だからいいようなものの、我らの税金でこんなくだらないことをやってもらいたくない。会場では、都市緑化のノウハウを公開する協賛企業のブース的な所があり、またげんなりさせられた。
お口直しにいかがですか。左から時計回りに、茹でた青大豆と味噌の擂りもの。ノビル、菜の花、鰹節、茎ワサビの三杯酢。
アトリエ水路のわきに生えるワサビ(白い花)とクリンソウ(ロゼットが大きくなってきた)。今日はスギタニルリシジミを見た。
野生は美しく、学びがある。そして、日本の自然は野生にちょっと手をかけるだけで、それに応えてくれる。
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