骨董屋でノコを入手した。縦挽きの、板をとるオガノコの一種であろうと思う。一般にオガはもっと大きく、研ぎも難しいらしいが、これならスギの板くらいなら挽けるのではないか。
幅はこのくらい。値段は2500円だったが、さらに値引きしてくれた。
ノコ目はこのくらい。
さっそく実験挽きしてみた。薄い板もけっこう正確に挽けそうである。
問題は挽くほうの材を動かないようにどう固定するか、そして自分でうまく研げるかどうかだ。高崎にノコ目立ての詳しい人がいる刃物屋があるし、万場の鍛冶屋さんは、昔ノコを多く打っていたというので、いずれ取材しようと思う。
オガによる板採りは、けっして専門職というわけではなく、山に住む人は自分たちでもやっていたようだ。
「自分で伐採したキリをオガで2分板に挽いて・・・」などという話を、元区長さんから聞いたことがある。お隣のイタルさんもオガを扱ったことがあるという。思えば電動のオビノコができる前はみな手挽きだった(もしくは水車で挽いたという)のだ。
さて、これで板を採れるとなると、楽しみがぐっと増えるゾ。