本棚をつくる


5月の末に半割、ヨキの仕上げで板どりしていた材などで、YKの本棚をつくろうと思っていたのだが、台所土間の改装などでのびのびに。ようやく本日とりかかる。

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古民家なもので柱や床が微妙に傾いている。なので本棚を組む前に先に縦板を立ててビスで仮止めし、横板をはめ込む部分の寸法取りをする。

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糸に石を縛った下げ振りで垂直をみて、仮止めする。糸の垂直ラインを点々とペンで印をつけておき、それを基準線に直角方向の線を決める。

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棚板は片側だけきれいにカンナをかけてある。その面を利用してケヒキで線を引き、全部で6枚ある板を25mm厚に揃える。線の左側をノミとノコでカット(はめ込む部分だけ)。こういうときケヒキは便利だ(初めて使いました)。

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縦板をいちど外して棚をかける切り込みを入れ、ふたたびビスで止める。そこに棚板を入れていく。ねじれなどの誤差があるので、6枚全部がぴたっときれいに入るのは難しい。削ったり叩いたり、縦板のネジを少し緩めて調子をみたりと、ここが難しいところ。決まったら横からビスを打って棚板を止めていく。

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棚板の幅はばらばらで、曲がりや耳もそのまま利用することで、細い材からも目一杯有効な板をとれる。ただし裏側の耳は電ノコで切って、左右の直角と平行は正確に出してある。

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コの字のはめ込み部分。

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荒っぽいつくりの板とはいえ、水平・垂直・直角、厚み長さの統一、という基準面は非常に大事だ。いやむしろ荒っぽい板だからこそ、この押さえどころが肝心なのだ。基準面の厳格さがあることで、ヨキの仕上げや曲がりの美しさが生きてくる。

昨今のDIYは、すでに平面や直角のとれている材料から出発するので、寸法さえ間違えなければある程度のものは簡単にできてしまうが、不定形な曲がり材を同じように納めるのは非常に難しい。だから間伐材大工には厳格な基準線・面のとりかたが鍵になってくる。

たとえば、板の水平をみるにはDIYでは水泡の動きでみる水準器がよく使われるが、仮止めした材での現場合わせでは、下図のような水とホースを利用した手製の水準器も便利だ。瞬時に何点もの水平を合わせることができる(これは昔の大工さんが基礎の水糸を張るときに用いた方法だ。さらに昔は木製の樋に水を入れて水平を測ったという)。

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棚が完成してご満悦のYK。この板はすべて敷地の森から間伐し、自家製材したスギ材。近くを通るとプンとスギの良い香りがする。

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