ちびカマ発見!


今日は打ち合わせで川口まで出るので早朝から畑へ。小豆の白インゲンの土寄せ、支柱直しなどをする。土寄せとは言っても、実質的には除草である。アサガキという道具で畦の斜面の土をかき寄せ、若い雑草を一緒にむしり取ってしまう。それは緑肥にもなるというわけだ。前日雨が降ったので今日の陽が照るまでにこれを済ませると効果的なのだ。というか、やらないと後半で除草にかなり手間取る。写真の左が作業後、右が作業前。

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マイ鎌とアサガキ(右)。

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出発までの時間があったので先日皮を剥いだヒノキをカシのクサビで割ってみた。案外簡単に割れることに驚く。カシのクサビはかなり薄めのもだが、頭の損傷はほとんどない。何回も使えるかもしれない。

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昼から車で都心へ向かう。けっこう混んでいる。川口市の文化財センターへ。ここに古い鋳物カマドが展示してあると聞いていたのだ。ダルマストーブが並んでいる。

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あった! ちびカマだ。手前にはもっと小さなサイズのものが・・・。

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正確には違いがあるが、サイズや開口部の感じは同じものだ。ただ、上部の釜が乗る部分が大きく複雑な形で驚いた。

アトリエにあるものは赤い矢印の部分だけで上の部分は無い。火入れ部の蓋も紛失している。僕らは赤い部分に網を載せてそこに鍋を載せ使っているのだが、実はその上に重厚なオプションがついており、ここに羽釜がぴたりと載るように空気の逃げ口も開けてあるのだった。

煙突も付けられ、よくできている。これ、欲しい! が、もう製造中止になって久しい。

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当時の鋳物商の店先のイラストがあった。こうしてちびカマは売られていたのだ。大事に使えば一生もの。ということは買い換えはないわけで、おそらく川口から全国へ発送していたのではないだろうか。銑鉄がなければ鋳物はできないわけだから、鍛冶と違って鋳物は造られる場所が極めて限定されるものなのだ。

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夕刻、編集者と打ち合わせを済ませる。新しい本を出すことになった。ガンバルゾ! そしてちびカマをリバイバルさせるのだ。


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