ウドカレー


本業の仕上げが滞っているというのに忙しい季節になってしまった。この季節は畑に植えたり蒔いたり草も生えてきておまけにシラカシの落ち葉が積もる。外回りだけでもやることがいっぱいなのだ。保存しておいたサトイモとヤーコンとコンニャクイモの根茎だが、麦穂わらにくるんでおいたにもかかわらずサトイモは全滅。ヤーコンは発砲スチロールの箱に入れたのがよくなかった。半分はダメになった。けっきょく杉樽に麦穂わらに入れたコンニャクが元気よく発芽。

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2年ものと1年もの根茎、これをいまの季節に畑に入れて、太らせて秋に収穫するのだ。コンニャクをつくるには3年ものちょうどがいい。

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今年の畑はパワフル。ウドもかなり太くなっている。

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軟白せずに放ってあるのだが、太いので生で食べれる場所もたんまり。

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皮はきんぴらに。白い部分はカレーに入れても美味いのだこれが。

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カレーを保温しつつご飯を炊く。以前つくった自在カギ(こちら)は台所の土間でこのように活躍中なのです。

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梁に釘を打ってそこに自在カギをぶら下げ、下に移動式カマド「ちびカマ君」を置く。吊るし鍋の料理(カレー)が済んだら、ちびカマは横に移動して火の位置をずらし、金網を載せて羽釜でご飯を炊く。鍋は中空に浮いたままだが、これで保温は十分できる(ときどき鍋を左右を返すと熱が均等に)。

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自在カギは使わないときは外しておけば台所が広く使える。なかなか便利である。

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奧では薪風呂釜も同時運転中。

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さて、付け合わせのタクアンを切って・・・

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薪と山水のご飯。相変わらず美味いですね~ちょっとおこげつきの炊きたてご飯。風呂上がりにカレーなのだ。今日は畑でよく働いたからね。

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ゴロゴロに切ったウドはルーを入れるときに同時に入れます。カレーの中のウドはトウガンのように柔らかいけれども、煮返しても融けないでしっかりしている。カレーにウドの香りが加わってこれまた美味しいのです(ちなみにカレーにはバーボンがよく合います)。

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さて、いつもめちゃウマの私のカレーの作り方を紹介しよう。

1)まず、タマネギは3~4個と大量にスライス。それを中華鍋でじっくり炒める。このときサラダオイルをかなりたっぷり使うのがコツ。強火を維持しつつ2回に分けてタマネギスライスを入れる(鍋の温度が下がらないように)。1時間ほど弱火でじっくり炒めるとキツネ色のペースト状になり、かさがぐっと減る。それを吊り鍋に移し替え、中華鍋底のおこげを水をかけてこそげとりそれも吊り鍋へ投入。

2)中華鍋を再び火にかけ、ジャガイモ、ニンジン、鶏肉のぶつ切り、それにショウガ、ニンニクのみじん切りを炒める。鶏肉の色が変わったところでスパイスを投入。今回はクミンシード(ホール、小さじ1)、赤唐辛子(種をとりまるごと、3本)、クローブ(ホール、4本)、月桂樹の葉(庭から採りたて、3枚)、シナモン(スティック、1本)。全体を炒めたら吊り鍋へ移動。同じくおこげを水をかけてこそげとり吊り鍋へ投入。

3)水を入れて煮込む。沸き始めにアクとりをしてコトコト煮込む。アクは白いあぶくだけ取り、油は取らない。ニンジンが柔らかくなったらカレールーを入れる。ルーは市販のもの、今回はハウス「こくまる」で行ってみた(スーパーで特売だったので)。ルーを入れるとき一緒にウドのぶつぎりを投入。薄くしないでニンジンのようにゴロゴロに切ってください。仕上げにガラムマサラ(これだけは粉末)を二振りほどしてコトコト煮て、ルーが溶けたところで保温します(ゆっくり冷めながら味が染みていく)。

たかが家庭カレーごときに「タマネギ大量炒め1時間」、それにシナモンスティクを1本奮発しちゃうところがミソかな。もうぜんぜん美味しくなります。市販ルーは甘くないものを選ぶ。鶏肉は大きめに切った胸肉あたりがいい。これに藤岡「黒沢精肉店」の揚げたてロースカツのザク切りなどをつけていただけると、もう外食のカレーがバカバカしくなり食べれなくなりますです、ハイ。


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