ニホンミツバチの採蜜/ビン詰め編


布漉し蜜を詰める


さて漉し取りの翌日。右が洗濯ネット3個分を吊るして落下させた蜜。左がステンレス金ザルで漉したもの(こちらはカートンの底に溜まった蜜もすべて流し込んだので量が多い)。

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まずは洗濯ネットのほうから。茶褐色で、濁っている感じがする。心配・・・

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漬け物樽の容量が大きかったせいか、少しに見えて案外量がある。こうしてビンに入れてみると濁りもそれほどでもなく少量なら透明感があり、ゴミもほとんど混入していない。

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おお。けっこうあるぞ! 900mlのビン2本が満杯で、残りがたっぷりある。

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やったぜ! 残りは小ビンに取ってみる。

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この樽だけで900mlが2本+200mlビンが3本取れ、まだ余りがある。茶褐色だが美しい蜜である。もちろん香り・味ともすばらしい。

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これで自宅にある保存ビンは使い切ってしまった。

蜜蝋のリップクリーム


さて、もう一方のステンレス金ザルで漉したものは、スプーンですくって白磁の容器にとってみると、細かいゴミが混入している。蜜蝋の破片や、花粉などが混じっているのだ。これはさらし布やナイロンメッシュなどでもう一度漉したほうがよさそうだ。

さて濾し布はどうするか? どのような装置で漉したら間違いないか? と思案しながら、ちょっと蜜蝋で遊んでみることにした。

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ハチ箱の最上部の蜜蝋はほとんど汚れがないので、精製せずとも使えるので、これをオリーブオイルに溶かしてリップクリームを作ってみる。

【材料】蜜蝋…3g、好みの植物オイル…12g(15ml=大さじ1)

これを小さなステンレスボールにとり、

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湯煎しながら竹べらでかき回す。

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案外かんたんに溶けるものだ。よくかき混ぜる。

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植物オイルは、ホホバオイルが熱に強く最適だそうだ(オリーブオイルは少々べたつきがある)。他にスイートアーモンドオイル、アルガンオイル、カレンデュラオイル、キャスターオイル、ココナッツオイルなどが推奨。

耐熱容器に入れて冷ます。

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冷蔵庫に入れるとすぐに固まる。これで完成だ。これを湯煎で柔らかくしてから専用のリップスティックケースにつめてもいい。

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アレンジとして精油(アロマオイル)を加え香りを付けたり。色素で口紅色に色づけもできる。

蜜蝋は優れた乳化剤であり、ヨーロッパでは肌の炎症や切り傷、火傷にも効果があるとして、民間療法的に家庭で広く利用されてきた。

参考:サスティナブルスイッチ

金ザル+ナイロンメッシュ漉しの蜜を詰める


100円ショップで大きめの洗濯ネットを見つけた。それと小ビンを多数買い求めてきた。さて金ザル漉しの樽をこれでさらに精製しよう。

ちょっと濁りがあり、浮かんだ蜜蝋破片や花粉が混入する樽の中。

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まず新たな漬け物樽の上に、新たな金ザルをセットする。落ちないようにステンレスの針金で2本の棒をしばって安定させる。

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その上にナイロンメッシュ(洗濯ネット特大)を2重になるように敷き、洗濯バサミで4箇所をとめておく。

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大きな固形物がないので流し込めばあっというまに下に落ちる。

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これで不純物はかなり取れた。

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こうして、全部でこれだけの量が採れた。う〜ん、凄いな! 蓋にAが最初の樽のビン。その他が金ザルのほう。手前は130mlの小ビン。

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気温が25度C前後と低いので、さらにもう一晩吊るしておく。

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