龍苑でみた新聞


事務所移動につき市役所をまわっていろいろ手続きをする。桐生市役所近くにある中華「龍苑」で食事。名物「龍苑丼」800円とジャンボ餃子700円を。

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うーむ、評判は聞いていたが龍苑丼は砂糖甘が効き過ぎでイマイチ。この値段ならスープがついていいと思うがそれもなし(でもここは普段はランチのときキャベツのサービスがあるらしいがインフル問題で自粛中とか)。ジャンボ餃子は旨かったがこの値段ではあたりまえか。

これなら新町の「香雅」の「チャーハンと肉うま煮定食」750円のほうががいいかな。香雅は餃子も350円と安く美味いよね。

さて本日のお題はここからだ。龍苑の待ち時間に新聞(朝日)があったので見ていると群馬の営林署で オオタカ保護の人工林間伐記事をみつけた。私も林道ネタで取材させていただいた山林や、中岡所長のコメントも載っている。よい方向に舵取りをし、動き出していると思う。ここには四万十式の作業道がかなり入っている。

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そして・・・

同じ紙面にコレ。ああ見たくない顔。また植林ですか安藤先生。コンビニエンスストアがスポンサーになってゴミ埋め立て地を市民の植林で森にするのだと。

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しかし、埋め立てゴミの中に根を張って樹木がまともに成長することができるのだろうか。いや、成長したとしても、そこに根を下ろさざる得ない樹木が可哀想だと思わないのだろうか?

植林美談は便利だ。企業の悪隠しや個人の売名によく使われる。だまされないように十分注意しよう。
といっても、肝心の市民があまりに森のことを知らなすぎるのだからしょうがないか。

たとえば桐生市役所の隅にひっそりこんなポスターが。

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植林美談に心惹かれる市民は、木を切ることや木を燃やすことを「悪」だと思っているのではないだろうか。いや、そういう気分が刷り込まれてしまうだろう。

しかし、よーく考えてみてほしい。日本には伐られないで放置されるがために荒廃している山林竹林がものすごくたくさんある。昔はそれを計画的選択的に伐りながら(家や道具や燃料や農業資材に使って)、最後はそれを燃やすことで土に還っていた(だからゴミは少なかった)。

いまは海外からの輸入原料で家や道具や農業資材を作って、そのゴミはコンビニのゴミ箱にも捨てられ、土に循環せず、埋め立てられる。

私はこれから桐生市郊外で木を燃やす暮らしを復活させようと考えているのだが、植林美談に酔っている市民がみたらトンデモおじさんと思われてしまうのだろうか?

24時間煌々と明かりをつけゴミだらけでラップしたモノを売る店、ネズミも逃げ出すコンクリート打ちっぱなし建築、彼らが市民をリードして植林するという。これが朝日の全面広告に載っているのである。たくさんの市民にまちがった森林感覚・暮らしの感覚を植え付けてしまうことが恐ろしい。

農山村では勝手に生えてきて邪魔でしょうがない草木に手を焼いて、ケミカルな除草剤さえ撒かれて、水系を汚染しているというのに。つくらなくてもいいコンクリートダム・堰堤・護岸で川を荒廃させているというのに。

大筋において推進すべきは植林などでは決してない。手による草刈り、間伐、枝切りであり、それを資源として利用していくことである。

なんていうと、都会のカッコつけた建築家なんかがよく言うんだな。「私たちはもう昔の不便な生活にあと戻りできない」なんてね。

この馬鹿どもは火を使ったことがない、山水や井戸水の美味さ、薪ごはんの旨さを知らない。本当の川と野生の魚の美しさを知らない。こんなあまちゃん世代が発言力を持って社会を誘導する前になんとかしないとな。


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