移植する


アクティに乗って桐生に到着した麦の翌朝。

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先日ギター弾き撮影に使った工場跡のカドにブルーシートを敷いてその上に横たえる。しばし乾燥のあと脱穀し、手箕で風選にかけ、天日干しする。脱穀はセンバコキを使う予定。

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畑に植えたシロインゲンの支柱を追加しにいく。この豆はすごく大きくなる。これからもツルをじゃんじゃん伸ばしていくので、先日伐った竹で支柱を作ったのである。

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トマト苗、キュウリ苗がすでに植わっており、今日は旧アトリエの畑から持ってきたカモミール、ニラ、赤シソ、ネギを植えた。畑は2枚あるのだが、入居者が決まるまで近隣のSさんやYさんが使っており、その収穫を引き上げた空き地から使わせていただくことになったのである。

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旧アトリエで昨年自家採取したトマト。実がついてくれるだろうか。

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畑を終えて、裏庭で火を焚いていると、ご近所のKさんがやって来る。お茶を飲みながら畑談義。Kさんは定年退職されたばかりだが畑を本格的に始めていて、食べきれないからと私たちに差し入れしてくださる。

無農薬栽培だが、肥料はたっぷり敷き、虫除けにネットをかけるなど周到な手入れをされている。私たちの無肥料・不耕起で野菜を作る話には「信じられない・・・」といった反応で、これは当たり前のことかもしれない。

雑草だらけの農業スタイルが、この地域に受け入れられるのかは、とても微妙なところだ。ここで火を焚くこともそうだが、いま周囲の目を気にしながら実にスリリングな体験をしている。

畑を使われているYさんがやってきて、話に加わる。井戸のガチャポンを見て、「これ飲んでいるの? 保健所で検査してからがいいよ、浄化槽で地下浸透させている家があるから」ところがその言葉を継ぐように、「でも、たいがい大丈夫なもんだよ」と、Kさんが言う。

私たちはいま、周囲の人たちの意見をいろいろ聞きながら、五感を研ぎ澄ませ、最も良い回答を探し出そうと模索の中にいる。桐生の人たちはみな親切で裏表(うらおもて)がない。相手を値踏みするような、こすっからいところが全然ないのだ。私もYKも、まるで日本人の清らかさを絶賛した江戸時代の宣教師のような気分だ。

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敷地の端にクリの木の丸太が伏せられていたのを掘り起こし、そこにYKがカモミールとラベンダーを植えた。クリの木は電動チェーンソーで薪にした。

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先日の市役所取材の関係で、「移住・交流推進機構/群馬県情報一覧」のページに新著が紹介されることになった。嬉しい!


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