旧アトリエ紀行(2)


翌日、朝からみっちり草刈り。水路周辺と畑のイノシシ防護柵まわり、そして石垣のまわり、柿の若い実がたくさん落ちて道を汚していたのでそれも掃いて処理、とやることは山ほどあり。朝食は作業後にスイカのみ。昼食はまたうどん(笑)。

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うどん大好きのYKは毎日うどんでもぜんぜん平気。

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ジャガイモ全収穫。さすがに手抜きしたぶんいつもより少ないですが。しかし、今年は6月中旬に雹(ひょう)の被害があって、農作物はかなり痛手を受けたもよう。旧アトリエは雑草だらけなので被害はほとんど気づきません。

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シラカシ薪にはキイロトラカミキリの大群が! これでまたしても薪は虫食いだらけになるだろう。晩秋に伐った材だがまったく関係ないようだ。この木はオーバーフロー水の通り道にある独立樹で肥大成長しているので食われやすいのかもしれない。

自然は余剰を補完する生き物をつくってバランスをとっている。虫食いには必ずそれだけの要因がある。

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午後、『上毛新聞』の取材を受ける。木曜日のシリーズ「自悠生活(じゆうらいふ)」に掲載されるもの。桐生ではギター姿を、ここ旧アトリエでは囲炉裏を撮りたいとのことで、準備していたのだった。囲炉裏の炎が平成のこの世に新聞紙上に載るとなれば、これは歴史的な事件だ(おおげさかナ?)。

今回は大家さんとイタルさんに新著をお渡しすることができてホッとする。

帰りに藤岡のIさんの田んぼを見に行く。Iさんは鮎川沿いで無農薬田んぼを実践しはじめた。雑草が出始めて苦労している様子。それにしても、無農薬の畦の動植物の豊穣さがすばらしい。これらが日本の多くの田んぼから失われてしまったのだ。写真はセリの葉を食べるキアゲハの幼虫。

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水の力は偉大だ。水は悪きものを流し、分解し、加速度的にそれを促進する。微生物の多様性と多さがカギなのだ。彼らが生き物ピラミッドの底辺を支えている。水はその豊富さを約束する。だから、砂漠化と殺虫剤は最大の逆行なのである。

 


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