さて、連日の枝切りですっきりした裏庭。これでようやく火を焚くスペースができたので、前日に日帰りで旧アトリエに戻り、カマドや薪風呂釜、炊事道具、食器などを桐生に運んだのだ。イタルさんに伊勢崎堀田商店の「やきまんじゅう」をお土産に持っていったら、タマネギをどっさりもらった(喜)。
というわけで「ちびカマ君」の入場なのです。この鋳物カマドは長野の古い蔵の解体現場から貰ってきたもの。僕らが拾わなければいまごろどこかで捨てられ錆だらけになっていたことだろう。長い旅を経て桐生へようこそ!
ちょうど良いサイズの鉄棒(錆だらけだけど)が3本あったので、これで鍋を下げる支柱をつくることにした。まずは「ねじり結び(テンバー・ヒッチ)」で1本目にロープを結びます。このロープは畳縁を貰ってきたもの。堅牢なナイロンなので野外雨ざらしにもすごく強い。廃材だし、こんなところは文明の利器を活用してもよかろう。
三本をぐるぐる巻きにしてから棒の間に1回づつまわしてから「巻き結び」で止める。
棒を立てて開く。この三つ又しばりはなかなか便利。むかしこれで足場丸太で三又を作って、重いものを持ち上げたりしたのだ。
旧アトリエで使っていた自作の自在カギを吊るします。
高さを調整するために、ヒモを短くする。横木の結びこぶは「八の字結び」がいい。
やったぜ、ちびカマ点火! 庭の花はツツジが終わってアジサイが咲き始めた。
焚き木は家の垣根の整理で出た「枯れ枝」です。
枯れ枝は乾燥しているのでよく燃え、煙が少なく、火力が強い。お湯がすぐに沸いた。
都市部はともかく、近郊住宅地ならこのようなことが簡単に行なえる場所は、日本にいくらでもあるだろう。