囲炉裏部屋改装中。今日はブロックのハツリです。この囲炉裏部屋改装の中でも、重要なポイント的作業です。
ここを削ってフラットにすることで、井戸のある裏庭と台所がスムースに繋がることになる。しかしここを全部取ってしまうと構造的にけっこう危うい。土台の上に柱がクギ打ちされているだけなので、少し残してやりたいのである。半分だけを欠くことにした。
ま。土台は簡単なのだ、ノコとバールで。一般的な家は布基礎というコンクリート一体型の基礎にアンカーボルトが埋め込まれ、それに土台が止まっているのが普通だが、ここは礎石に柱が載っていたタイプを、改装によってブロック基礎に置き換え、その上に土台を置き、切った柱をその上に載せたものと思われる。
次にいよいよブロックのハツリ。土台を取った部分の下、矢印の間を欠くわけだ。丸印はモンダイの角(かど)の柱の部分。土台とブロックを広く目一杯欠いてしまうと、この柱はサイコロ状(立方体)の土台とブロック2つの上に載っているだけになってしまうのです。
まずは電動カッターで切れ目を入れ、ハンマーとタガネではつります。ゴーグルとマスクで完全防備。
電気製品嫌いな私だが、電動ノコとカッターくらいはさすがに持っている。マスクはかつてエアブラシで絵を描いていたときに使用していたもの。
両端だけは正確に削っていく。ノミとハンマーで。
間はハンマーで大胆にぶっかいていく。ブロックといっても中の穴にはあんこが詰まって下部の捨てコンと一体になっているので、かなり固い。
仕上げはやっぱりノミとハンマーで端正に正確に。
最後に平タガネで平坦にする。
手技のテクスチャーは美しい。
さて、この後、壁や引き戸はどうなるのか。