囲炉裏部屋改装中。
引き戸のレールとりつけである。最初はコンクリートを全部欠いてその上に引き戸の予定だった(だれもが普通はそう考えるだろう)。でも構造上の制約から、コンクリートを半分残し、その内側に戸つけることにした。結果的に左右の補強柱を結ぶラインにレールがくる。
まずは土間の土を掘る。ここに木を据えてレールを打ち付けるわけだが、土の上にそのまま木を置くとふわふわするし腐りやすいので小石と砂に置き換えるのだ。
石と土はふるいにかけてよりわける。コンクリートの破片は取り除く。
一部に赤土がでてきた、お隣のMKさんに訊いてみるとカマドを壊した土ではないかとのこと。近くの神社に粘土がでるところがあり、昔はみんなそのこの土を使って土壁やカマドをつくったとか。
掘った深さは5cmほど。隣の基礎コンの砕石にぶつかるのでそれはあまりいじらないようにする。そして選り分けた小石を敷き並べる。
このとき石を漫然にばらまくのではなく、長い石を見つけたら縦長に石を突き刺すように置く。こうすることで搗き固めたとき石同士が締まる。
上から重しで搗く。これは薪用に貰ったケヤキの枝です。
枕木をつくる。枕木といえば昔からクリ材だね。クリは腐りにくいんですね。だから薪用に貰ってもいいところは工事用にストックしておくと便利です。
枕木設置。
レール台の木を寸法に切る。きれいにおさまるように斜めにしている。
枕木と小石の間に砂を入れる。
レール台を置いて水準器を載せ、高さを調整しながら位置を決める。ハンマーで叩いたりして微妙な調整をしていきます。
ここで粘土登場。ふるったダマダマを潰しているyuiさんです。この土は某所の解体現場からタダでもらってきた土壁の土です。すでに藁スサは分解されてまったく消えている。
全量の1割ほど石灰をまぜる。そう、三和土(タタキ)にするのだ。
水を混ぜてぎゅっとにぎると団子ができて崩れないくらいに調整。
レール台を押さえるように粘土を盛り、重しで搗いていく。
最期は表面をこん棒で叩いて締める。ほんとうは石灰の他に「にがり」を入れるらしい。塩化カルシウムでもいいらしい。が、まずは石灰のみで実験なのだ。
強固に収まった。レール台は廃材角材で、これは南洋材を樹脂で固めたものなのでものすごく重く固い。しかも腐食に強い。ガラスや鉄板を運ぶときの台座を某所からタダで入手。
レールを打つ。真鍮製で1本300円くらい。
極細ドリルで少し木に穴を開けないとクギが曲がってしまうくらいこの木は固い。
なるべくコンクリートを使いたくないので。
続く。