13日、太田藪塚でのライブで15曲弾いて歌って、さすがにヘロヘロになる。翌日、当然ながら二人して「温泉に行こう!」コール。
が、お目当て草津の宿は、電話してみるとついに営業を停止している模様(前回は老朽化で雨漏りしていた)。
そこで前々から気になっていた未踏の温泉、信州湯田中へ。ここは外湯(共同浴場)もたくさんあるのだが、外来客は宿泊しないと入ることができない。だから、どんなお湯なのか知らないのだ。
宿は温泉ブロガーのネットの情報から「山崎屋」を選び、電話予約。日曜なので空いていた。一泊2食で1万円のコースでお願いする。
下道では到着が夜になってしまうのでひさびさに高速に乗る。妙義を見て、
浅間を見て、いよいよ信州へ。がらりと変わる雪景。アカマツが元気な山々。
山崎屋は家庭的なこぢんまりした純和風・木造の宿だった。
さっそく宿の内湯に入る。無色透明だが、茶色の湯花が見える。熱い・・・。しかし、我慢して入っていると、身体になじんでくる。柔らかい、なんともいいお湯だ。
ビールを飲んで一息ついた後、さっそく外湯巡りへ。湯田中には9つの共同浴場がある。ドアにはオートロックがかかっているので、泊まり客は宿で鍵を借りて入りにいく。どれも木造建築の渋い建物だ。これは綿の湯。この日は3つの湯を巡ってみた。湯質は微妙にちがうようだ。香りなども。
宿の夕食は部屋食。信州といえばキノコ。3種の和え物。美味しい!
お造りは信州サーモン、甘エビ、イカ、ホタテ。盛りつけ、いいですね。
小鍋はカモ。
馬刺はオプションで(500円)。赤身だ。器も良いね。
茶碗蒸しがちょっと創作料理している。カレーあんかけ風を卵でとじたココット風というか。これも良かった。
翌朝は宿の目の前にある共同浴場へ。ところが、もの凄く熱い! 源泉の湯口60度と書いてある。で、早朝なのでまだ誰も水でうすめていなかったらしい。どしゃどしゃと水道から水を出して、なんとか浸かる。
部屋に戻ると道の反対側の屋根にサルがいる! その後、親ザルも現れ、雪の中、小ザルたちは追っかけっこや電線でターザンごっこをしたり、長々とショーを演じてくれたのだった。
さて朝飯。オプションで「鯉こく」(500円)をつけてもらう。おひつの白飯の他に桜飯がつく。信州だ、味噌汁が美味い!
周囲の雰囲気はさすがに秘湯感には欠けるが、これで1万円は安い。ちなみに、ロビーや部屋にかけられた画や書もなかなか良い。湯と料理と調度品と、猿のショーまで(笑)堪能した湯田中であった。