打ち合わせと「愛工房」を見るためにとった宿は、赤羽駅近くのT横だった。ここは「愛工房」に歩いて行ける。だが、私が赤羽の宿を選んだのは、実は赤羽には個性的な居酒屋がたくさんあって、そこで飲みたいと思っていたからなのだ。
第一志望の某所はすでに満席、第二志望も満席だったが、通りを行ったり来たりしているうちに、ふと2席空いたので、すかさず入る。「まるます家」。ここは朝9時から夜の9時半まで通しで営業している。
鰻と鯉が名物というが、他の肴も充実している。が、「焼き魚、今日は何が美味しいの?」とカウンターのおばちゃんに尋ねると、「ウチは焼き魚はありません」とそっけない返事。お隣の常連さん風から「ここは焼きは鰻だけだよ」と諭される。
うざくと白焼きを注文。ついでホヤの塩辛を。こんなつまみがあるところが、聖地している。美味い。
カブト。鰻の頭の串焼きである。
メンチカツ。頼んだら「20分お時間かかります」と言われた。待つだけの甲斐はある一品。練り芥子だけでなくケチャップ系のサルサソースも付く。デカイだけでなく美味い! 瑞々しい。淡い味ながらこもっている。心が。
鯉のあらい。これも良かった。店の奥行きを感じさせる。
〆に水餃子。
ネットで調べると、マンガ「孤独のグルメ」という本でも紹介されているらしい。面白そう。読んだことないけど、読んでみたくなった。
とにかく安いだけの雑な居酒屋ではない! 今回頼んだ肴は全部美味い!
朝9時から飲める居酒屋の聖地。
勉強になった、また行こう。