集落支援員6月(その1)


久しぶりの持倉


5月はなかなか時間が取れなくて行けずじまいだった支援員活動。5月という最もいい季節を逃してしまったのは誠に残念であった。というわけでほぼ2ヶ月ぶりの来訪となる。

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石垣まわりの花が奇麗だった持倉集落。

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最初はつっけんどに応対されたりした日もあるが、今ではどこでも「上がってお茶でも」と言われることが多い。

とはいえ、忙しそうな時期や時間はなるべく避けるようにはしている。

アオバトを探しに


さて今回は上野村の野栗沢温泉「すりばち荘」に泊まった。源泉(かなり遠方)に水を飲みに来るアオバトを見たいと思ったのだ。早朝ご主人に案内をお願いしておいたのだが、残念ながら小雨が降って中止となった。

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アオバトは私の創作紙芝居『神流川なつかし物語』にも登場する。「オワーオー」という独特の鳴き声をする。そして美しい色彩の羽を持つが、なかなか姿を見ることができない。

この鳥は「渡り鳥」だが、群れで塩水を飲むという習性を持ち、北海道の小樽や神奈川県の大磯町の海岸でその行動が観察されている。大磯町のものは丹沢山塊から飛来するというから、かなり広い行動範囲を持っているのだろう。旧アトリエで聴いた鳴き声の個体は、野栗沢まで塩水を飲みに行っているのかもしれない(鬼石には八塩温泉という塩泉があることはあるが・・・)。

雨で撮影取材が流れてがっかりしている私たちに、ご主人は「残念賞」ということでアオバトの水飲みシーンの写真と、源泉をペットボトルでプレゼントしてくれた。源泉から直接汲んだとものも1本いただいたが、こちらはかなり炭酸が入っている味で、薬効も高そうである。

上野村へ


宿を出て椹森に向かう前に、上野村の鍾乳洞「不二洞」を見に行った。私たちは神流川流域に5年も居たのだが、観光はほとんどしていないので、初めての訪問である。それにしても上野村の施設のお金のかけ方には驚いてしまう。午前中の不二洞のお客は私たちだけだった。

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上野村は最奥の僻地でそれほど税収がないにもかかわらず、下仁田へのトンネル事業も成し遂げ、全村にいち早く光ファイバー通信網を完備させた。何故? 神流川最上流に造られた上野ダムのおかげで、上野村は金銭的に相当潤(うるお)ったと言われている。

このダム開発は神流川の最上流に君臨するという意味において、川の神聖さをズタズタに破壊してしまった。このような工事に何の反対運動も起きなかったことが、今となっては不思議でならない。だが、日航機墜落事故に関連した黒いうわさもある。

吉井「陽気軒」


帰りに、久しぶりに吉井の「陽気軒」に寄ってみた。ネットではジャンボ餃子・あぶり焼きチャーシューメンなど、爆食こってり系の話題の店だが、ここは普通のものが普通以上に旨く、廉価な店である。取り皿を貰い、味噌ラーメンと半チャーハンのセットと、揚げ焼きソバを二人でシェア食い。ぷりぷりの自家製麺、味噌味も進化中の様子。揚げ焼きに芥子つけつつ、ウマ~。

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新メニューができていた。今の私では食べきれないかもな~。

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「陽気軒」かなり辺鄙(へんぴ)な場所にあり、通し営業ながら不定期に休みがあるので事前にチェックして出かけられたし。


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