桐生に引っ越す前から桐生議会には注目していた。私はもともと政治には関心がないのだが、森林に首を突っ込んでいると、最後はそちらの世界に関わらざるを得ない(いっぽう相方のyuiさんは意外にも政治ブログが大好きで、昔から藤岡の議員のブログなどをチェックしていた)。
だから、林業関係の知人が議員になると聞いたときは、頼まれて役場前で演説もしたことがあるし、ポスター用に似顔絵を書いたり、ダイレクトメールのデザインを手伝ったりしたものである。
さて、桐生議会は、何人かの議員ブログの突っ込み暴露で荒れに荒れ、私たちが桐生に引っ越してすぐ、議員の一人が死んでしまった。自殺とも他殺とも噂されたが、その議員のブログを調べるかぎりでは自殺するとは考えられなかった。しかし、警察もマスコミも、その後の報道はいっさい沈黙。いったいこれは何なのだ? と思っていた。
そもそもその渦中の人、庭山由紀議員を知ったのは、いま話題の鹿児島県阿久根市長、竹原信一氏のブログからだった。で、その竹原氏を知ったのは、文明評論家、故太田龍さんが主宰していたデーヴィッド・アイクの公式日本語情報ブログへ、竹原さんが書き込みされたからだった。んで、何故わたしが太田龍やアイクと関わりがあるかというと、めんどくさいので省略するが、私もそういうわけで筋金入りなのである。
さて、午前9時45分 桐生市議会議事堂前 集合。
これが議事堂。市役所のすぐ脇に隣接。由紀議員によれば近くのテイクアウト寿司屋は美味しいそう。
中に入り、傍聴する前に住所と名前を記入。ここで様々な資料を配布される
午前10時~12:15、本会議一般質問傍聴(由紀議員による筆談解説付き)。
感想は?
「なんだか小学校の学芸会を見ているみたいですね」と私。
「学芸会のほうがまだマシですよ可愛いぶん」と由紀議員。
記念撮影。右端が由紀議員。
地下食堂にてランチ(議員や職員が食べているものを食べてみよう、ということで)。
本日の日替わりランチ370円。味はともかく量はけっこうありました。
食後、由紀議員が市役所の各フロアーを解説しながら案内してくれた。途中で私の写真が載っているパンフなどが市役所に置いてあり、由紀議員にチェックされる(汗)。
*
再び食堂に戻ってコーヒー(180円、お替わり自由)などをいただきながら、質疑応答。由紀議員がスケッチブックを取り出して詳しく議会や議員の内情などを教えてくれる。もちろん私たちの感想や希望や展望や作戦なども。
さて、そもそも由紀議員がどんな人なのか? ということが、私たちの一番の興味であった。私と同じN大卒で農学を学んだという彼女だが、実は写真のような『桐生楽暦』というカレンダーを、もう10年も続けて作っているという。
デザイナーでありクリエイターでもあったのだ。しかも・・・
このイラストまで彼女の作だというので驚いてしまった。プロレベルの腕、美しく暖かみがある絵だ。
このカレンダーは桐生の様々な祭りや歳時記が記されている。値段は1,000円だという。
「それじゃ採算合わないでしょう!」と私。
「ええ、合いませんよ、わはは」と由紀議員。
こんな仕事をやっていることをどうして自分のブログでPRしないの? と私は言った。
彼女が、周囲で囁かれる「なんにでも反対する単なる議会荒らし」でないことは、この作品が物語っている。
桐生に本当の愛情を注ぐレベルに、議会そのものが達していないのだ。あまりにもお粗末なのだ。利己的なのだ・・・。
議会を傍聴して私たちは、その最中に何度も顔を見合わせ、激怒し、ときに吹き出しそうになり、大きくため息をついた。幼稚である。町の現実と議会の内容が乖離している。
皆さんもご自分の町の議会をぜひいちど傍聴してみてください。